-11th-テクニック・モチベーション・アイディア・Breakout・合格・勉強法・大学受験
秋になってからはさらに偏差値が再び伸びた。
「62」
今までやり続けてきたことは、間違っていなかった。
そう確信できた。
それでも、これは一時的に数値が上がっただけかもしれないし、もう一度出題範囲を変えれば下がる可能性もある。だから油断はしないように意識しながらRSIに記入した。
ここにきて独自のテクニカル分析したグラフも、さらに磨きもかかっていた。整理するとこうだ。
まず朝に一日のモチベーションレベルを記入する。そして夜に一日のモチベーションレベルを記入する。
一例を挙げると、ある日の朝はあまりやる気がなく一日の開始時の数値を30%とする。そしてその日の寝る前に一日全体のモチベーションを思い返してみて、途中でやる気に変化が起きていた場合はそれを記入する。この場合だと、50%と記録する。
この時に、多めに書いても少なめに書いても仕方なく、他の人に見られる可能性がゼロだったので、正直に書いた。
そこからローソク足という投資のテクニカル分析の手法を取りいれて、30%から50%に白い四角で書く。反対に朝50%から夜30%に下落した時は黒い四角で埋める。そしてその平均を色を変えてRSIに棒線で記入する。(この場合は40%)
これを一日単位の短期時間軸から、一週間の中期時間軸、一か月の長期時間軸と記録する。
それら平均値をグラフに加えることで、デットクロスの危機感を持つべきタイミングとゴールデンクロスを何回繰り返したかがわかる。もちろん反対に何回デッドクロスをしたのかもわかる。
これは、今現在の自分のトレンドが上昇中・下降中・維持可能中かを明確にしてくれた。二つを組み合わせたことで相乗効果を生んでいたのだと思う。
モチベーションが高い状態で一週間、一か月、三か月と上昇トレンドから維持までを続けていけば、それだけ目標に近づいている目安となる。やる気が集中力を生むからだ。
意外と根気のいるこの作業の大部分を一人でやっていたのだが、今考えると完全にアウトソーシング(外部に依頼)して自動でグラフを送ってもらえたら本当に便利だったと思う。そんなことをしている受験生は他に誰もいなかったかもしれないが。
また、これらのテクニカルグラフにおいて、Breakoutという発想があった。そもそもは投資のチャートから学んだのだが、まったく同じことを当てはめることができた。
平均値を出してデータを蓄積していくと、ある一定の越えられないラインが存在していることに気がつく。これに対して、モチベーションのコントロールとタイミングを客観的につかめ始めると意識的に頑張る日が出てくるため、そのラインを超えやすくすることができた。
それこそが、Breakoutであり、昨日までの自分を超えたことになる。
これには定期的に志望大学生とメールのやり取りができたことも関係した。
こういった機会のおかげで定期的なモチベーションの維持にとても貢献してもらえた。
すごく欠かせない機会だったし、誰もが持っていてもいいと思う。
そして、それらの影響を受けた日ほどRSIが上昇した。
最後に、モチベーションには、逃げの動機付けと、肯定の動機付けの二つがあった。
「やらなくちゃいけない」といった否定的な表現は、それは逃げの動機となる。
「怖い」「不安」だからやるでは、RSIで高い状態をキープすることが難しかった。
逆に、「こうなりたい」「自分に勝ちたい」「昨日よりも進みたい」、そんな肯定的な言葉は上昇しやすくかった。
自分の独自のスタイルが完成していくと、気持ちも前向きになれた。
空を見上げる。
雲ひとつない。
東京の空は今、どんな深さの色をしているのだろうか。
向かうべき目的地には今、どんな風をが吹いているのだろうか。
地方の山を吹きぬける風は、あの夏の匂いを含ませて僕を追い越して行った。
『発見に価するものは、案外身近なところにあったりする。ただ、それに気付くかどうかが問題である。』
アイザック・ニュートン

