必要条件と十分条件
p⇒q(pならばq)
高校ぐらいの数学でやった。論理の分野だったと思う。
定期試験でやたらと難しい問題をいくつか出されて、まったく答えがかけずに部分点で一桁の点数をありがたく頂いたような気がする。
さて、このpとqの関係をなぜ今持ちだしたかというと、
雪崩の事故調査と雪崩教育について考えるところがあるからだ。
雪崩の事故が起きると、まず面発生/点発生 表層雪崩/全層雪崩 という分類がされる。
調査が入るような大きな事故については面発生の表層雪崩であることが多いが
この雪崩の原因として「弱層」の存在を指摘される。
雪崩の運動メカニズム的には弱層がなければ面発生の表層雪崩にはならない。
つまりp(雪崩事故があった)⇒q(弱層が存在)ということ。
ここまではよろしいでしょうか?
で、問題はその逆が成り立つかどうかである。
つまり、「弱層が存在すれば雪崩事故は起きる」という命題が成り立つのかということである。
雪山を歩いて雪を掘って観察したことがある人ならば、間違いなく答えは「否」となるだろう。弱層を上下の層と比較して相対的に強度が弱い層とすると、春も相当深まらない限り「弱層」は存在するからだ。
では、「弱層を見つけて強度テストすること」は間違ってはいないが十分ではない。
しかし、多くの雪崩教育の現場はこのテストだけで終わってしまっている。
弱層の観察とビーコンでの捜索を押さえて終了だ。
本当はそれでは十分ではないということだけはご理解いただきたい。
ではpがqの十分条件に近づくための、雪崩の事故に繫がる要素は?
たとえば…
弱層とすべり面
ヒューマンエラー…判断を狂わせるもの・性格・集団心理・疲れ・怠慢・無知・無自覚・無関心
地形…発生する場所(斜度・方角)
…埋まる場所・障害物(埋まりやすい地形・致命的なダメージを与える植生や岩などの障害物)
落ちていく雪の量…(総量=密度×厚さ×面積)
直前までの気象…(降水量・風・気温・日射)
まだまだありますが…
マーケティングの調査などでは、この検証ができていないと
片手落ちな企画が出来上がってしまうので、セルフチェックは二重にも三重にもするのですが…
高校ぐらいの数学でやった。論理の分野だったと思う。
定期試験でやたらと難しい問題をいくつか出されて、まったく答えがかけずに部分点で一桁の点数をありがたく頂いたような気がする。
さて、このpとqの関係をなぜ今持ちだしたかというと、
雪崩の事故調査と雪崩教育について考えるところがあるからだ。
雪崩の事故が起きると、まず面発生/点発生 表層雪崩/全層雪崩 という分類がされる。
調査が入るような大きな事故については面発生の表層雪崩であることが多いが
この雪崩の原因として「弱層」の存在を指摘される。
雪崩の運動メカニズム的には弱層がなければ面発生の表層雪崩にはならない。
つまりp(雪崩事故があった)⇒q(弱層が存在)ということ。
ここまではよろしいでしょうか?
で、問題はその逆が成り立つかどうかである。
つまり、「弱層が存在すれば雪崩事故は起きる」という命題が成り立つのかということである。
雪山を歩いて雪を掘って観察したことがある人ならば、間違いなく答えは「否」となるだろう。弱層を上下の層と比較して相対的に強度が弱い層とすると、春も相当深まらない限り「弱層」は存在するからだ。
では、「弱層を見つけて強度テストすること」は間違ってはいないが十分ではない。
しかし、多くの雪崩教育の現場はこのテストだけで終わってしまっている。
弱層の観察とビーコンでの捜索を押さえて終了だ。
本当はそれでは十分ではないということだけはご理解いただきたい。
ではpがqの十分条件に近づくための、雪崩の事故に繫がる要素は?
たとえば…
弱層とすべり面
ヒューマンエラー…判断を狂わせるもの・性格・集団心理・疲れ・怠慢・無知・無自覚・無関心
地形…発生する場所(斜度・方角)
…埋まる場所・障害物(埋まりやすい地形・致命的なダメージを与える植生や岩などの障害物)
落ちていく雪の量…(総量=密度×厚さ×面積)
直前までの気象…(降水量・風・気温・日射)
まだまだありますが…
マーケティングの調査などでは、この検証ができていないと
片手落ちな企画が出来上がってしまうので、セルフチェックは二重にも三重にもするのですが…