大峰奥駆道 2日目 (二蔵宿~行者還の宿) | 山のぐろぶ

大峰奥駆道 2日目 (二蔵宿~行者還の宿)

5月13日
夜中に強い風と雨があったようで、山なりと雨粒が天窓を叩く音が賑やかだった。

いちおう雨はやんだが、ガスの残るあさを迎えた。
暗い小屋の中で炊事を済ませて、パッキングし山上ヶ岳へ向けて出発。重いものは食べたはずだが、まだまだ荷物は重い。

奥駈道の標識で歩くと大天井が岳を通過してしまった(というか、途中から確信していた)
女人結界門で山上への登りをまえに一本入れる。
鍋かつぎ地蔵手前で行者さんに抜かれる。霧の中に不動明王が現れると洞辻茶屋。だれもいない茶屋の屋根の下で一本。
すぐに陀羅尼助丸の売店が現れ行く手に岩塔が現れて険しそうな予感がするが、積雪と凍結のため棚道を利用して山上のお亀石に立つ。
西の覗きまで来ると一気に天気が回復した。西の覗きは大峰修験を代表する行場で外傾した岩の上から腹ばいになった行者に岩から身を乗り出させるところだ。後ろの岩の陰からちょっと覗くがめちゃくちゃ怖い。
行のときには「観音菩薩が見えるか?」といって目を凝らしたところを「ふっ」と命綱の鎖を緩めるらしい。考えただけでも怖い。
山上ヶ岳の大峯山寺に立ち寄り、人生の岐路にたったときに開けると七十五靡きの仏様が導いてくれるという大きなお守りを購入。
その後は素晴らしく歩きやすい道を小笹宿へ。小笹宿はかつて30を越える宿坊が並んでいたというところで豊富な水があり、ブナ林に囲まれたとてもいいロケーション。昨年の吉野でお世話になった大和柏木が修験者の講で賑わっていた頃は、ここを通って大峰山上に行ったのだろうか?
再び女人結界から外に出て大普賢、七曜岳とだんだん道が険しくなり最後には鎖・棚道・はしごが続く。
このあたりから荷物の重さが応えてくる。倒木が多く、くぐったり乗り越えたりというときに35キロ超の荷物がとても応える。
シャクナゲはまだまだ早い行者還岳の山頂を踏んで、行者還小屋の手前で大量に水を取って小屋に入る。
小屋はできたばかりでとてもきれい、おまけに貸切なので広く使わせていただきました。



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おおむね快適なブナ林だが時折真っ暗な植林帯に入る
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五番関の女人結界門
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今宿跡付近の歩きやすい道
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洞辻茶屋の不動明王様 洞川温泉からのメジャールートの交差点
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洞辻茶屋内 登山道は売店の中を通る 小学生の時に行った大山を思い出した
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続いて 陀羅尼助丸という薬の売店 昔はいいおみやげだったに違いない
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鐘掛岩の下の道標
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西の覗きの岩
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大峰山宿坊
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西の覗きを覗きみる
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大峰山山頂のお花のないお花畑
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大峯山寺入り口
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天狗の下駄と錫杖 重くて動かないと思ったらいがいと動く でも履けない
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小笹の宿お堂
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小笹の宿 小さく3人から4人まで
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小笹の宿行場 護摩を焚くスペースがある 宿場では安全を祈願して毎朝護摩を焚くのだろう。宿場には必ず護摩檀がある。
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どこか愛嬌がある表情
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大普賢岳から小普賢岳 遥拝
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水太覗
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棚道 険しいのによく整備されていた
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ときどき尾根上にある窪地 
ここは七ツ池
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狭い七曜の山頂 疲れてへとへとでした
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行者還山頂・だいぶ遅くなった
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水場にて水分補給と水とり
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ようやくついた 行者還小屋 バックは行者還岳