善意の行動も慎重に | 山のぐろぶ

善意の行動も慎重に

地震被害の状況がわかってきて、被害の大きさに驚くばかりです。
まだ比較的大きな集落の被害しかわかっていないようですが・・・
牡鹿半島の各集落・雄勝半島・唐桑半島・松島湾の浦戸桂島と野々島… 
気になります


ようやく仙台は携帯が通じるようになったみたいで、同期の友人からメールが来ました。
僕の知る人の無事はおおむね確認されましたが、家がみな地震で壊れてしまったということ。
名取川の河口近くの閖上に住んでいる先輩の家が流されたということで家族と学校の屋上で生活していることなど…。
なんとか力になりたいですが、なにもできない歯がゆさが残ります。

ボランティアの希望者が全国的に増えていますが…
気持ちはよくわかりますが、慎重に行動してください。
とくに消防や自衛隊などの組織に所属しないでふらっと手助けに行ってもなにもなりません。不足している物資を食いつぶすだけですし、自分だけ物資を確保して行くのも道義的におかしいですよね。
日赤などもボランティアの募集はもう少し先のようです。医師など不足している人材の募集が優先されています。
落ち着いてから復興していく段階でたくさん人手が必要になると思います。ボランティアならそれからでも良いのではないでしょうか。
またボランティアに行くときは信頼できる機関と連絡を取りあって必要とされているなら参加しましょう。
間違っても最前線に義勇軍として乗り込むことのないように!

物資の送付もまだ物流が再開されていません。これも必要なものを調べてから送るようにしましょう。
以前に奥尻の地震の時に会社からボランティアで派遣されたことがありました。僕の担当した江差の町は全国から送られて生きた「善意のゴミ」であふれかえり、漁業用に倉庫から焼却場に全国の家庭で不要になったようなものをひたすら10トン車で運び続けました。洗濯をしていない下着・タイヤ痕のついた毛布・セットの釣竿・ダンボールに入った大量のダンボール・

個人でできることは限られていますし、なんでもかんでもウェルカムではないはずです。

地元から発信される情報(とくに2ch、ツイッター)は「警察や自衛隊、消防も海保もなにやってんだ」みたいなものも多いとおもいますが鵜呑みにするのもどうかと思います。自治体の職員さんを含めて厳しい現場でみなさん鋭意努力しています。こちらも気持ちはわかりますが…

http://www46.atwiki.jp/earthquakematome/pages/113.html