余市は大雪 | 山のぐろぶ

余市は大雪

ツアーの帰りに赤井川村の温泉施設に寄る。休憩室で話をしているとひどい雪が降り始める。大雪の毛無峠は避けたいので、余市に抜けることにしたがこちらは朝から大雪が続いているようで道が酷い状態になっていた。通る車が真ん中しか走らないので両脇は車で入るのがためらわれるほどの積雪。当然真ん中を走ってくる対向車は船のように雪を両脇に舞い上げて走ってくる。なんとか徐行してすり抜けすり抜け余市を脱出。5号線は小樽市塩谷の坂はあちこちにスタックしたトラックやトレーラーが止まっていましした。小樽市長橋まで来ると雪があまり積もっていない。さらに小樽市朝里から札幌は全く降った形跡がなくカラカラ。だかだか30キロから40キロの範囲でこんなに差があるとはびっくりです。銭函の峠から見た沖あいに横たわる真っ白なレースのカーテンが印象的でした。


「クリスマス寒波」の今日は低気圧の位置関係で北海道は南西からの風が入る冬型。
道南にかかる筋状の雲はウラジオストック付近の低地から出てきた寒気の延長上にあると思われます。ちなみに大雪の新潟はJPCZ(日本海寒帯気団集束帯)と呼ばれる北朝鮮の長白山を回り込んで出てきた寒気が再び収束した雲による降雪です。しかも今回の場合JPCZもウラジオストックからの雲も吹送距離が非常に長くそれだけ暖かい日本海から水蒸気を供給されているわけです。
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(IMOCのデータより作成)
レーダーエコーなどをみると一目瞭然ですが津軽海峡の風ぬ抜け道→襟裳岬周辺・渡島半島→胆振地方・寿都沖→余市・積丹半島南部→石狩沖→留萌課から羽幌と一日中強い降水域がありました。札幌と余市の差は一日変化がないことを見ると風向きと地形の影響が強いのだと思われます。
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(IMOCより転載)
明日も北海道はほぼ今日と同じ気圧配置。北海道の北の低気圧も徐々に中心がぼやけて等圧線の込み具合も緩んで来る予報。
雪のところと雪が降らないところのムラが大きいかもしれません。
いろいろ考えても雪雲の筋は読めませんからAMEDASの24時間雨量と衛星画像・レーダーエコーの画像のチェックが早いですね。