kiroro | 山のぐろぶ

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本日は予定していた、TOMOくんとの研修。
楽天家二人による「余市岳行けるところまでいってみよう」という計画は、キロロのベースからガスガスの山を見上げてあえなく変更。ニセコに雪がないからだろうか、ニセコベースでのスキー学校・ガイド会社がみなキロロに集結していて、国際色が豊かだ。
二人でなけなしの財布のなかを覗き込んで3時間券を購入。購入したあとに滑れるエリアがちょっとしか無いことに気づいてちょっとだけ後悔。でも楽天的な二人が気にするのは2分ぐらい。ゴンドラに揺られたらあれこれと楽しみ方を考える。
ウォーミングアップに一本滑る。快調!
次に行ったところが、世の中のもろもろ全てを彼方に忘れ去ってしまうような雪、BDのアスペクトの浮力とふわっと落ちるような斜度をぼやーっと感じながら大きな弧を描いていると後ろからTOMOが追い抜いていく彼のシュプールにクロスするように雪の煙幕を浴びながら15秒ほどのパラダイスは終了。スキーはいいね。
これでスイッチが入った楽天的な二人は、滑り倒してリフト券の時間ギリギリにザックを持って再びゴンドラに。
リフト乗車時間切れの二人は一応パトさんに声かけてゲレンデの脇でビーコンの捜索練習。
前回は公園の芝生だったので雪の上での初めての練習。

 ゆっくり動きをおさらい→
 ひとりで1個ビーコンを探し・ゾンデで突き当てるまで→
 二人捜索の練習・救助者の足場を掘り抜くまで
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格好は「輩系」だけど真剣です。ラグビー経験者のTOMOくんと雪踏みやラッセルは練習のようだった。
ゾンデより楕円球のほうが雰囲気に合っていたかも。息が上がっても「顔上げようぜ!」みたいなノリ(わかるかな?)

とやったところで「やっべ、(ゴンドラの)最終乗車なんじゃね」という時間になる。
「○年老いやすく、岳なりがたし」
今日はこれでおしまい。
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 過冷却水滴でびっしり霧氷がついたダケカンバ

本日の天気はやはり気温が下がらず、しかし下がらない割に体感は寒かった。
新たな降雪は5センチ程度で朝里峠も同様。
キロロの近辺の雪質は湿度が100%を越えたようなしっとり雪。ゲレンデ内は硬いところはほとんどなし。
約1050mより上は北方向からの強い風、時折ガスの中になる。余市山頂は一日見えず。1107峰はうっすら見えるときがある程度。プリン(神殿?)がたまに顔を出す。

帰り道、TOMOくんが同年代のガイドを目指す友人の話をポツポツとする。
他の人は誰かのもとで修行中とのことだったが、サッポロマウンテンタイムの石坂さんや、赤井川の塚原さんとビッグネームが… 
「えー!それは君、出遅れちゃうよ!」と心の中では思ったけどいえませんでした。彼らは真剣なのだ。
僕はそんな“ビッグネーム”の足元にも及びませんが、自分自身の棚卸しをしながら足りないところは一緒に成長させてもらおうと決意を新たにし、気持ちを引き締めたのでした。
TOMOくん頑張ろうぜ!

そんな浮世離れした一日も札幌に戻るといきなり現実。
「ポケモンを見たい」という部長に全力でお膳立て。風呂を沸かし、音読の宿題に付き合い、部長用に残り物スペシャルの大好物を20分調理で。
スキーのスイッチも入ったけど、調理師のスイッチも確認した一日でした。
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またまたとりとめもないメモのような日記にお付き合いいただいて感謝っ!