用具の手入れ
シールの糊の貼り替えです。
近年すぐ壊れるものが増えたなかで、新しいものがだんだんヘビーデューティーになってきたシールです。
接着面がゴミだらけになっても貼り替えられますし、ゴミだけ軽くクリーニングすれば接着力もアップします。
軽いゴミのクリーニングはカレンダーやポスターなどの厚くてツルツルした紙を15センチ幅くらいに切って、シールの接着面に貼り付け、中温のアイロンで当てて熱いうちに紙を剥がすという作業を、ゴミがなくなるまで繰り返します。
ポイントは熱いうちに紙を剥がすことです。冷えると紙がシールに着いてしまいます。
ブラックダイヤモンドとアセンション社製のものは真ん中にリボンが貼ってあるので最初によく暖めてリボンを剥がしてから作業するとよいと思います。
普通ならこれで接着力は回復しますが、ダメなら糊の貼り替えになります。シールの生地が出るまで糊を前述の方法かドライヤーなどで熱しながらスクレーパーで剥がして、再度新しい市販の糊を入れます。糊を入れる時は溶剤が臭いので換気をしてください。
夏の間に糊がべちゃっとなってしまった方は糊の貼り替えとチートシートの買い替えをお勧めします。最近は水溶性の溶剤で糊の加工をしてあるので、完全に乾かない状態で保存すると厚塗りしてあるシールの糊がべちゃっとなってしまいます。特にアメリカのメーカー(G3・ブラックダイヤモンド・アセンション)のものは糊の厚さがあるので使用後の乾燥は注意が必要です。
自分の道具は自分でメンテナンスしたいところですが、自信がない人、作業スペースのない人、小さい子供がいて家を溶剤の匂いにできない人や単にめんどくさい人はICIや秀岳荘などできれいに貼り替えてくれます。
シールが活躍するまでもう少しの辛抱ですね。