別 | 友よ 私が死んで土に還ったら その土で器を造ってくれ。 その器でお茶を飲む時 私の事を想い出してくれ。       

友よ 私が死んで土に還ったら その土で器を造ってくれ。 その器でお茶を飲む時 私の事を想い出してくれ。       

I'm just stuck with something beyond my control. Do I deserve it, called HIV?
Don't waste your time, even if the world is unfair. We were born in defferent shapes, places and times, but we were born equally. That's how we are.

ボーが死んだ。  チビとオジー(過去ネタ参照)の兄弟猫。  これで4兄弟みんな逝ってしまった。


アパートの近所に住み付いた猫が産んだ仔猫が4頭。  体格の良さ、気性の荒さから、いかにも男の子らしいのでボー(坊)と呼んだ。


家を新築した時に仔猫を連れてお引越し。  あれから18年も経ったのかぁ。


チビとオジーがいなくなってから、ボーはすっかり年寄り猫になって、耳は遠くなったし、人が傍にいても、何でだか、「おー、おー」と鳴くことが増えた。


実は去年の冬は越せないかと思っていたのだが。  去年新たに2頭の仔猫がやって来てから、大きな変化が。  仔猫がじゃれついて不満じゃないかと思ったのに。  夜鳴きをする事が少なくなって、落着いた様子で、体重も増えた。  毛艶がグッと良くなった。  小さき命にそんなパワーがあったのか。


しかし春先から衰えが明かで、バンコクから帰った時には、あまりにちっちゃくなっていて、「この猫ダレ?」、と思った程。


チビとオジーの時もそうだったが、生きることは大変だけど、死ぬってことも大変だ。  ポックリ突然、死がやってくるものではない。

身体の機能が衰えて、トイレの粗相をするようになり、口だけじゃなくて、鼻や眼や色んなところから体液が流れるようになる。  けものの臭いが漂う。  どこが痛いとか苦しいとか言わないけど、そりゃぁ辛いだろう。


ここんちは過度な治療(延命)はしない。  自分でえさが食べられなくなったら、もうこれまでと覚悟をするのだろうか。


路上から家に入れた猫だったので、猫ドアで外に出られるようにしておいたが、その距離感がお互い良かったのかもしれない。  それでも夜にはちゃんと帰ってきたし、こちらも1日も欠かさずエサを与えたってのも凄いことだ。  18年だよぉ。


去年仔猫を向かえた時に思ったのは、「幼き命は死の臭いがしないんだぁ」。

これから数日して、掃除や換気をすれば、けものの臭いがしなくなるだろう。  そうすると年寄り猫達がみんな居なくなったと思うだろう。


第一世代の兄弟猫がみんな逝ってしまった。  うちにもらわれて幸せだったかなぁ。


庭のあじさいの木の脇にボーを埋める。  チビとオジーも眠っている。

すっかり痩せてちっちゃくなったけど、記憶の中ではボーはやっぱり、逞しくてやんちゃで男前だよ。


ありがとうね。  バイバイ。