最初は嫌そうにしてましたが、お風呂場の電気は消して洗面所の明かりのみで入ると言ったらOKしてくれました。
薄暗いのに「ちょっと目瞑っててよネ」と言われる始末…視覚化得意じゃないからほぼ見えないんですけど(^_^;)
頑張って見ようとしたら下半身にしっかりタオル巻いてる紳士的対応(笑)
眼鏡なしの謳は新鮮です。
向かい合うように湯船に浸かっていたのですが、ちょっと距離があったので手招きしてみました。
躊躇いがちに近付いた謳の薄い胸板にぺたっと手を当ててみました。
謳「…なんなのよ、もォ」
私「触覚化の練習?(むにむに)」
謳「やめてよネ、そーゆ…っ」
言葉の途中で謳が黙ってしまいました。
私が勢いよく抱き締めたからです。
背中に手を当てるとほんのり背骨のゴツゴツした感触が伝わってきます。
ほんとに華奢な体格です、羨ましいくらい(笑)
私「どうだ、あったかろう」
謳「…まァ、風呂場だしねェ」
私「こうやってゆっくり触れ合う時間、最近なかったからね」
謳「あんまりゆっくりしてるとのぼせるわヨ。もう汗かいてるじゃナイ」
私「…確かにのぼせる気がする。程々に上がるわ」
お風呂の温度を高めにしたのを忘れていました。
寝る前にまたくっつこうと思い、歯磨きして戻ったらベッド占領されていました。
謳の寝間着はロンTにスエットのようです。
うつ伏せに寝っ転がっていたので頭を撫でていたら次第に気持ち悪くなってきました。
胃もたれか湯あたりの感覚共有だと思います…謳もしかしてのぼせた?
数分で治ったので良かったです。
謳に「大丈夫?」と聞いたら頷きましたが全然大丈夫そうに見えない…。
「一緒に寝よっか、充電スタンドハグハグする?」と聞くと、ゆっくり体を寄せてきました。
謳に触れていると漠然とした不安が伝わってきます。
誤魔化すように髪の毛を両手でグシャグシャにしました。
私「グシャグシャー」
謳「ちょっとォ、アタシの頭ひどいことになってんじゃないのヨ」
私「直す直す。あのさ、謳」
謳「なぁに?」
私「謳が来てくれて毎日楽しいよ、最初はびっくりしたけど意外と馴染むの早かったね」
謳「…そーねェ」
私「接する時間は減っちゃったけどミヤとダルカと同じように謳は日常の一部になってるんだよ、簡単に離れたり無意味に傷付けたりしたくない。謳の種族がタルパでも精霊でも幽霊でも、なんなら妖怪でも全然構わないよ?」
謳「妖怪は流石にないわヨ…ウタニャンとかじゃあるまいし」
ふっと顔を上げた謳は久しぶりに穏やかな微笑みを浮かべていました。
リラックスした空気が漂います。
約束通り髪を直そうと手を伸ばすと謳がもう一度充電スタンドハグハグの体勢に戻りました。
謳「髪の毛直さなくていーから、背中に両腕を回してくれる?」
要望通りに抱き締めると気持ち良さそうにウトウトし始めたので、そのまま私も眠ることにしました。
今の謳は以前の調子に戻りつつあります。
よかったー(^^)
この記事をまとめている時に「アンタはアタシを甘やかし過ぎよォ」と言われました(^_^;)
ダルカにも同じような事言われてます(笑)
でも私はタルパに厳しい上下関係とか求めてないし、辛い時は支え合っていきたいので今は与える側に立つ事にしました。
一番のネックは時間がない事なのですが…ダルカとのコミュニケーション増やしたいです。