
今週から数週に亘って西湖のほとりにたたずむ歴史の街、杭州の特集を行います。杭州は浙江省の省都です。中国八大古都の一つとして、古くから栄え、「上に天国があり、下に蘇州杭州あり」と称賛されています。中心部にある西湖は三方を山に囲まれ、四季折々に美しい景色を見せ、国内外から多くの観光客が訪れます。

第1回目の今週は絶世の美女として名高い西施伝説の残る、杭州のシンボルの西湖です。

杭州西湖にまつわる伝説はたくさんありますが、最も有名な伝説は、中国四大美女の一人、西施がこの湖で入水自殺したというものです。この伝説により、宋の時代の詩人、蘇軾が中国四大美人の西施をたとえて詩を詠んだことから「西施(子)湖」とも呼ばれています。

杭州の西湖には「西湖十景」と呼ばれる10か所の景勝地があります。西湖は、かつて干潟だったところに、砂や泥が溜まって湖になりました。現在でも湖の深いところで3メートルほどしかありません。そこに長い年月と労力をかけ、堤や塔などを作り、湖と美しく融合させ、「一湖二塔三島三堤」と呼ばれる風景を作り出しています。これは一湖が西湖、二塔が保塔と雷峰塔、三島が三潭印月、湖心亭と阮公墩、三堤が蘇堤、白堤と楊公堤で構成されていることを示しています。中国の一元札の裏に描かれている周囲に立っている3本の石灯篭なども印象的でした。

西湖は1周15㎞程で風光明媚な場所です。悠久の歴史に触れながらハイキングやサイクリングを楽しんだり、湖沿いにあるオシャレなカフェでひと休みしたりと、リラックスできます。機会があればまた行ってみたいです。
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