先週の内モンゴルのシラムレン草原の旅を終え、内モンゴル自治区の区都、呼和浩特(日本語読みで以下、フフホト)に戻ってきました。今週はフフホトの旅行記の続きです。
シラムレン草原から戻ってきた次の日の朝。薄暗い中、フフホト市内の市民の憩いの場である青城公園と満都海公園を散策してみました。中国の公園は池を中心にデザインされた美しい公園が多くて、朝の散歩をするとすがすがしい気持ちになります。

満都海公園では太極拳をしている地元の人が多かったので、それに混ざり、身体を動かしてみました。 "あんた、どっから来たの?"と太極拳をしている中国人のお姉様から聞かれ、日本からだよ"というと驚かれましたが、人なっこい笑顔でどんどん質問が来て、日本の高倉健とか昔の芸能人についていろいろ聞かれ、30分くらい盛り上がりました。帰り際、公園の池を見ると、まだ5月初旬の肌寒い時期だというのに水泳をしている元気な人の姿が数人見られ、ビックリしました。次に行ってみた青城公園では、池で釣りをしたり、結婚写真を撮っていたりする人もいたりで、公園の中にも中国の文化の一面を垣間見た気がしました。





明るくなって来たのでタクシーを捕まえて、今日の目的地の一つである万部華厳経塔に向かいました。フフホト市内から30分くらい離れており、本当に田舎なのでタクシーには待っていてもらわないとダメな場所でした。
万部華厳経塔は900年ほど前、遼の時代に建てられた高さ55mの白塔です。もともとは寺院内の経典を納める塔だったようです。その壁面に漢字の他にモンゴル、女真、そして契丹の文字が刻まれており、当時よりこの地では、地域、民族を越えた往来が盛んであり、マルコ=ポーロもこの横にあった草原の道を通り過ぎてこの塔を見たとのことで、当時のことがしのばれます。



中は狭い階段で上へ登れるようになっていました。最上階から狭い格子越しから、遠くまで見渡せ、美しい田園風景がずっと続いています 。元々仏塔は舎利弗で釈迦の骨を収める場所であったのが、中国の塔は、様々な解釈が加えられ、仏教の信仰のシンボルにもなったり、経典を収めるだけでデザインは各地でバラエティに富み、美しい塔が多いので興味深いですね。


また次週もフフホト旅行になります。よろしくお願いします。
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