久しぶりに観劇。

 

 

RISU PRODUCE vol.20

「じぶんさがし」

作・演出:松本 匠

 

 

いつしか僕は旅に出ていた。
行く当てのない旅に。
この旅は立ち止まる事などなく、
永遠無窮の旅である事を最近になって初めて気付いた。
何故なら僕は生まれた時から旅に出ているからだった・・・

 

 

私がリスプロと出会ったのは、10回目の記念公演『イキザマ』

以来、東京での公演は毎回観劇。大好きな劇団。

今回は、20回目の節目公演ということで、とても楽しみにしていた。

 

リスさんが出演しないのは、ちょっと残念。

でも・・リスプロらしい作品。

がははっと笑って、ほっこりして、考えさせられて、ほろりと涙する。

 

 

注意 ネタバレあり

 

 

好きなシーンを、流れに沿って書く。感想のようなものも書く。

全編を整理して書くのは無理なので、話が繋がらないけど・・・覚書だと思ってください('◇')ゞ

 

 

創立27年の劇団。

格となるメンバーが抜けてしまったことで、急遽次回公演の出演者オーディションを実施。

オーディション最終日、三島さん(世良佑樹くん)と原田さん(シャルさん)の2名が合格する。

 

オーディションから、舞台本番までの話。

商業ベースではなく、こういった小劇場系の劇団って、こういう風にやってるのかな。

劇団員は、役者以外にも、細か兼務があるのね。こうやって本番を迎えるんだ。どこまで実際に近いのかな。

普段見れない部分なので、バクステ物は興味深い。

 

実話では無く、リスさんが書いた新作。

でも・・・リスプロを辞めた役者さんの事をぼんやり思い浮かべる。

 

オーディションのシーンでは、劇団員が見守る中、

審査員は、劇団主宰の近藤さん、作・演出の佐々木さん、劇団員の長谷部さんの3名。

劇団紹介の連載記事を書くことになった、週刊未来編集部の2名。

今回の舞台の登場人物が一堂に会したシーン。

 

必死に訴えかける三島さんと原田さん。

30代で役者未経験の原田さんに対しては、近藤さんも長谷部さんも問題外な態度。

佐々木さんだけが、2人に対し温かい表情で優しい。

この時は、佐々木さんにはきっと何か裏があると思っていた。

 

佐々木さんは、ワークショップのシーンでも、終始優しい。

「良かったですよ。今の感じ覚えていて下さい」って、誉めて伸ばすタイプなのね。

佐々木良役の是近さん。

こういう優しい感じの役、とっても合ってる。・・・と言うか、私は怖い役よりこっちが好き。

オーディションや他のシーンもいいけど、ワークショップのシーンが一番好き。

 

近藤さんに対する取材の中で、佐々木さんの足の話が出る。

佐々木さんの足が悪いのは、近藤さんの車に同乗していた時の事故が原因との話。

関西弁で、いつもボケて周囲を笑わせ和ませている近藤さんの心の闇が見えるシーン。

近藤修太役の齋賀さん。他の場面でもそうだけど、上手だなぁ~と思う。

でも、近藤さんみたいな人が近くにいたら、疲れそう(;'∀')

(以前観た「しがらみの向こうに」の社長役も悪くなかったけど、あの役は浜谷さんじゃなきゃイヤなのよ)

 

三島さんは、オーディションの時から、何かある感満載。

目が悪い?ちゃんと見えていない?そんな様子は、その演技から伝わる。

原田さんにだけ、先に告白し、公演前に皆に話すから黙っていて欲しいと頼む。

小屋入りの前日、全員の前で、左目が緑内障で高校生の時に失明していること。

最近、右目に違和感を感じ、緑内障を発症していることが分かり、いつ失明するかわからない。この舞台にはどうしても立ちたいことを伝える。

このシーンでは、思わず涙がボロボロ。

三島正喜役の世良くん。上手だな~。

 

この時、佐々木さんは、「この役は、君の役だよ」って言うような言葉をかける。

ああー優しいなぁ。(ちゃんと台詞を覚えていないことが悲しい)

 

劇中劇のシーン。

黒いスーツ姿の6人。

ワークショップで繰り返し練習していた台詞なんだけど、「練習と本番は違うな」と感じる。

稽古着と衣装を着けたのは違うのよ。

たどたどしかった原田さんが、上手になってた。

 

何か訳ありかと思った原田さんが、実は一番普通の人だったかも。

上手く書けないけど、原田武之役面白かったのよね。

何がどう面白いのかをちゃんと伝える言葉が浮かばない・・・観て欲しいな。

 

終演後に、リスさんと話した時に、「今回、自分の役回りは横関が・・」と言ってた。

リスさんだったら、また違った感じになるんでしょうね。

いつもと違うシャルさん、面白かった。

 

舞台が終わり、佐々木さんは、新たなじぶんさがしの旅に出る。

 

 

ワークショップでも劇中劇でも使われたシーン。

「もしも生まれ変わるなら、今の両親の元。それとも全く別の・・」の問いかけ。

これには正解はないよね。私は・・・。

 

「じぶんさがし」って、本当はどういう意味なのかな。

 

 

 

他にも良かったシーンはあるけど、これ以上書いたら収拾がつかなくなる。

触れていないけど、他の役者さんもとても良かった。

エンドロールの映像も良かった。

観て良かったなぁ~次は、リスさん出るのかしら。

 

 

終演後に、少しお話できた。

写真を撮らせて頂いたので載せておく。

 

 

 

佐々木良役の是近敦之さん

 

 

 

三島正喜役の世良佑樹くん

 

 

 

早瀬和希役の吉川柳太くん

 

 

 

原田武之役の横関健悟さん(シャルさん)

 

 

 

劇場には、この他にもお花がたくさん届いていた

 

 

 

 

 

RISU PRODUCE vol.20

「じぶんさがし」

 

 

作・演出:松本 匠

 

<STORY>

創立27年の劇団Blue Skyはある事情で、急遽次回公演の出演者オーディションを実施することになった。40人近くの役者の中から、唯一合格したのは三島と原田の2名のみ。

この二人に決めた理由は、作・演出の佐々木が持つ、独特の鑑識眼だった・・・。

公演初日に向け、劇団員と共に稽古に励む三島達。

そんな劇団員の姿を取材する事になった週間未来編集部の坂下。

取材を重ねていく中で坂下は、今まで忘れてしまっていた、ある事に気づかされることになる。

 

<CAST> ※右側が役名・役柄

是近敦之:佐々木良(劇作家・演出家)

世良佑樹:三島正喜(客演)

齊賀正和:近藤修太(劇団ブルースカイ主宰)

松本勝:長谷部浩幸(劇団員)

香取佑奈:坂下早紀(週間未来編集部記者)

吉川柳太:早瀬和希(劇団員)

朝枝知紘:中村利彦(劇団員)

飯泉博道:竹中健一(劇団員)

中尾太一:吉井将吾(週間未来専属カメラマン)

谷口勇樹:岩本誠(劇団員)

横関健悟:原田武之(客演)

 

<期間> 2018/04/25 (水) ~ 2018/04/30 (月)

4月25日(水) 19:00
4月26日(木) 19:00
4月27日(金) 14:00/19:00
4月28日(土) 14:00/19:00
4月29日(日) 13:00/18:00
4月30日(月・祝) 13:00/17:00(追加公演)

 

<劇場> 赤坂RED/THEATER

 

<料金> 前売:4,500円 当日:4,800円

 

 

 

どくしゃになってね…