ラジオを語る~Radio! Too Tough To Die!!-宮本慎也
ラジオのブログでありながら、最近このての記事ばかりで申し訳ないが許せ。

東京ヤクルトスワローズの精神的支柱である宮本慎也選手兼コーチ(42)が、今季限りでの引退を正式に発表した。

引退についてのいきさつ等々は各種メディアで意外にも大きく報じられているので、興味のある人は、こちらをご覧になっていただきたい。

「文化放送ニュースパレード」では、何とトップニュースになっていたぞ。ライオンズびいきのQRなのに、泣かせるじゃねえか。


90年代の、ノムさん率いるヤクルト黄金期まっただ中に入団。

入団当時は守備固めで出場する機会が多く、地味な印象だった。

優勝争いに常に絡むチームになったとたん、おれ自身スワローズには距離をおきつつある時期だった(おれは弱い時ほど応援したがるマゾなのかもしれぬ)のもあって、いつの間にかレギュラーとして定着してたっていうイメージがある。

2001年に久々に優勝した時はおれ個人も久々に盛り上がったが、その時はすっかりチームに欠かせない存在になっていた。

彼の武器は、高い守備力、徹底したライト方向への打撃、送りバントも器用にこなす、など、プレースタイル自体は入団時から引退する今期に至るまで、はっきりいって「地味」の一言だ。

しかしそれゆえに「弱いチームがチマチマとセコく点を取って、最少失点で勝つ」という、現在のスワローズにも引き継がれているいわゆる「野村イズム」の申し子の一人といえよう。

今年は確かに出場機会が減ってはいるが、おれの見る限り、守備についても打撃に関しても、急激な衰えがあるようには見えない。

本人いわく、実は昨年で引退するつもりだったのが監督に慰留された、ということらしいが、後進のことを考えての決断でもあると思う。

おとといの土曜日の広島戦の敗戦で、今年のスワローズはもういいや、と個人的には区切りをつけたのだが、宮本引退の報でそうもいかなくなった。

これを書いている現時点で3位の広島カープとは6ゲーム差の最下位、死に物狂いでこれをひっくり返し、クライマックスシリーズも突破、下克上の日本一と行こうではないか、宮本のために。

若いころは全く考えたことがなかったが、年齢を重ねるにつれ、同年代の人の動向・活躍・凋落などが徐々に気になるようになった。

宮本選手はおれと同学年で同い年であることで、特にこの近年は彼のプレーに注目していた。

40過ぎてプロの一線で活躍する姿に単純に「すげえなあ」と感心していたものだ。

彼は引退後、多分解説者などやりながら外から野球を見つつ、遠くない将来再びスワローズのユニフォームを着て監督になるだろう、間違いなく。

同い年のおれも、今後のことをあらためてちゃんと考えようかな、と思った。

宮本選手、非常に残念であるが、本当に、お疲れ様でした。

そして、残りの試合を、よろしく、頼みます。


(追記)

これを書いておくのを忘れてた。

古いヤクルトファンにとっては、弱くて弱くてどーしよーもなかった80年代に監督をなされていた土橋正幸氏が死去。

http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20130826-OHT1T00092.htm

謹んでご冥福をお祈りします。

宮本引退、土橋氏鬼籍入りというニュースが同時に伝えられたのはもちろん偶然だし、おれは運命論者でもないが、しかしこれは野球の神のお告げである。

ヤクルトナインは、是が非でもCS進出に向けて奮起してほしいぞ。