CD買いなおしシリーズ第3弾は、The Kinks「Are The Village Green Preservation Society」。
とはいえ昔これをアナログ音源として持っていたのは確か友人にダビングしてもらったカセットテープ。
ずいぶん前に、カセットテープは9割9分処分してしまって、その時これも捨ててしまった。
すぐ買いなおそうと思っていたような気がするが、買い忘れてしまったのか、金がなかったのか、もう記憶がないが、とにかくすっかり自分の音楽ライブラリから外れてから久しく時が経ってしまった。
しかし、意外なところでこのアルバムの曲と先日再会した。
ラジオで「くにまるジャパン」(文化放送)を普段通りなんとなく聴いていたら、サンコンジュニアというウルフルズのドラマーの人が出てきて、キンクスの特集をはじめたのだ。
AMラジオでキンクスの特集やるなんて相当珍しい。
で、一曲目のオンエアがこのアルバムのオープニングトラックである「The Village Green Presarvation Society」。
うわー懐かしい。
おれもこのアルバムは大好きで、一時聴きまくっていた時期がある。
高校生の時まで、パンクとアイドルとアニソンくらいしか音楽知識がなかったのだけれど、大学生になってからの友人たちの影響で実にいろんな音楽を聴くようになった。
キンクスなんかもその一つで、それまではヴァン・ヘイレンの「You Really Got Me」のオリジナルの人たちでしょ位にしか知らなかったのに、このアルバムで認識が一変した。
今も昔もそうなんだが、おれはルーツをさかのぼって音楽を聴こうという意欲があまりないので、考えてみれば、大学生になるまで、自分の生まれた年より前の音楽に積極的に触れ合ったことがなかった。
このアルバムは1968年リリースだそうで、このころはサイケデリックだのハードロックだのが幅をきかせ始めてた時代(いまだに、サイケってやつがおれにはよくわからない)。
そんな中リリースされたこのアルバムの牧歌的なことと言ったら、時代的にかなり浮いてたんじゃないかとサンコンジュニアさんもおっしゃっていたのだけれど、リアルタイムじゃないのでその辺よくわからない。
で、久しぶりにフル聴取したんだが、やっぱり捨て曲なしの名盤だと思う。
前述の「The Village Green Presarvation Society」から「People Take Pictures Of Each Other」まで、一気に聴けてしまう。
今回久しぶりに聴いて気づいたのが、「おマヌケ」ぎりぎりの「カクッと」させてしまうイントロの曲が随所にちりばめられていること。
個人的には「Sitting By The Riverside」や「All Of My Friends Were There」などで「カクッと」くる(もちろんこの2曲もいい曲)。
しかしそれがいいフックになって、全体としてまったりしたアルバムを飽きさせず聴かせる要素のひとつになっているように思う。
キンクスは「Arthur」とかライブ盤とか他にも何枚か聴いたけれど、やっぱりこのアルバムが一番好きだな。
ここんとこ、本田美奈子とかリップクリームとか、CDを買いなおすシリーズやってるけど、結局聴きなおして一番の感想は「懐かしさ」。
つまり、買いなおしたはいいけど、何度も聴きなおすかというと疑問符がなくもない。
しかし、今回買いなおした「Are The Village Green~」は、前述の2枚に比べると、42歳の現在のおれに結構フィットする。
なんだろうな。
考えても無駄なので、考えないことにする。
キンクス、まあ有名なバンドなんで、詳しい人はいっぱいいるだろうから、興味ある人は適当に調べてみてください(得意の丸投げ)。
いい買い物しました。