「歌姫」ならぬ「声姫」という言葉をご存知だろうか。
おそらくご存じないだろうと思われるが、今日ぼくが思いついた言葉なのでそれは当然である。
要するに、ナレーションでもディスクジョッキーでもいいがとにかく話し声が素敵な女性のことを総称するタイトな言葉がないなあと考えてたのである。
ぼくの場合はテレビをあまり見ないので、名前を挙げようとするとラジオに出てる人ばかりになる。
まあテレビだとルックスが見えてしまうことによって判定基準が曖昧になりそうな危惧があるので、却ってラジオ限定のほうがよいかなとも思う。
ちかぢか、マイ声姫を順に紹介していこうと思っているが、今日は一番直近で「この人声が素敵」と思ったひとをひとり紹介する。
内山理名さんである。
芸能人にうといぼくだが、さすがに彼女の名前くらいは知ってる。
どんなお顔かもなんとなくは分かるが、誰かと間違えて覚えている可能性がある。
つまり、その程度の印象しかないし、当然好きだの嫌いだのの感情は全くないということだ。
そんな彼女がぼくの中で印象が強くなってきたのが、最近オンエアされている「太田胃散」のラジオCMである。
同じ素材使ってテレビCMもやってるのかもしれないが、例によってそのあたりは調べない。
いい声だなァ、彼女。
しっとりと落ち着きを感じさせつつも、快活さがあって、聴いてて心地よい。
合コンで少しでも会話の波長があったら、すぐに好きになってしまいそうな感じ。
でもはぐらかすのもうまそうだな。
女性らしい豊かな中高域のボトムに、うっすらと、本当にうっすらとベース音が混じっている様な心地よさ。
コントラバスとかエレキベースとかのベース音ではなく、そうだなァ、バイオリンの低音弦をものすごくゆっくりと弓でなでているような、そんな低音が声全体の響きをものすごく引き締めている。
例外もあるが、ぼくが「声姫」と呼びたくなるような人の多くはこの、ベース音が感じられる人が多いと思う。
まあこのあたりは個人的な感覚なのと、ぼくの文章表現がへたくそなのとで、伝えるのはなかなか難しい。
今後もおいおいぼくなりの声姫を紹介していくつもりなので、そのうちに「なるほどこんな感じね」と思ってもらえるようにがんばりたいと思う。
内山理名にもどる。
このCMの声を聴いて、彼女の存在がぼくの中で大きくなったので、ナレーションとかやってるものがあったら聴いてみたいなァと思う。
間違いなくいい仕事してるはず。
ただし、いくら声がいいからといって、ラジオDJとなるとこればっかりは聴いてみないとわからない。
それはそれ、また別の能力が必要だから。
ニュースを読んだりするのもそれなりにいいかもしれないが、これもまた、技術がいる仕事なので何ともいえない。
歌なんかもしかり、である。
そしてこれは当然ではあるが、ルックスは全く関係ない。
声姫だからね。
ぼくは同じ声素材を何度聴いても楽しめる、牛のような感受性を持っているので、しばらくは太田胃散のCMの彼女の声が流れるたび、いい気分に浸れると思う。
次は誰にしようかな。