うーん、何とかならないものか。
「安住伸一郎の日曜天国」(TBSラジオ)である。
TBSの男性アナウンサーのなかで一般にダントツの知名度を誇る安住アナではあるが、番組を聴いている人なら、ラジオでこそ彼の本領が発揮されていることに異論はないであろう。
彼のトークからはラジオ愛が感じられて、嬉しい限りなのである。
さまざまなラジオ番組に出演している他の男性TBS局アナは、失礼ながら、全く面白くない。
少なくともぼくには全く響いてこないし、トークの平板さに腹の立つことさえある。
個人名は伏せるが、QRやLFと違って、この局はテレビもあるからラジオはやっつけでやってるんだろうななどとどうしても思ってしまう。
安住アナはテレビのレギュラーもアレだけやっていて、苦労や葛藤も多いだろうに、ラジオに情熱をもってやってるのがびしびし伝わってくる。
しかし、というか、だからこそ、というべきか、日曜天国にはひとこと申し上げたい。
アシスタントの中沢アナはそろそろ交代させるべきではないか。
はっきり申し上げて、彼女ラジオに向いてない。
安住アナのキャラが強いからということで、一歩引いて彼のサポートに徹しているんだろうが、相槌をうつにしてもコメントをいうにしても、とにかく手を抜いているようにしか聴こえない。
自分を消すことイコールサポートになると思ってるんじゃないかな。
実はそれは大間違いで、最低限のパーソナルを出してはじめて、サポートが成り立つと思う。
参加してるのかしてないのかわからないような場合、却って邪魔になる場合がラジオ番組では多い。
彼女が以前CSテレビのニュースキャスターをやっていたのを見てたことがあるが、可愛いルックスでファンも多いだろうなと思ったのは確か。
本人もある程度その自覚はあるだろう。
テレビのバラエティなんかで、サブの司会なんかやらせると絵になるだろうなとは思う。
しかし、そのままラジオに出てこられちゃ困る。
まあ、安住アナもその辺わかっているようで、基本はソロトークに徹し、中沢アナにコメントを振るときは話題を慎重に選んでいるのが聴いてれば分かるのだが、それだけに聴いてるほうはつらいことがままある。
メインDJのキャラが強くて、女性アナがそのサポートに徹する場合の好例として、人によって方法論はいろいろあるだろうが、現在放送してる中でぼくが今ぱっと思いつくのが、「土曜ワイドラジオ東京」(TBSラジオ)の外山恵理(メインは永六輔)とか、「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(ニッポン放送)の乾貴美子(メインは高田文夫)の両名。
最低限のパーソナルを出しつつ、メインDJを立てていくというやりかたにおいてはこの二人はすばらしいと思う。
ちなみにこの対極として、お互いがとにかく喋り捲って隙間を埋めていく、俗に言うクロストークという手法がある。
こちらの代表格として今思いつくのは前述のラジオビバリー昼ズの木曜日の清水ミチコとか、古いところでは「吉田照美のやる気マンマン」(文化放送・終了)の小俣雅子なんかもこれに当てはまる。
まあとにかく中沢アナはもし春以降も続投するなら、身近な外山アナなんかを見習ってほしいものだ。
そうでなければ、すいません、降りてほしいです。
番組自体は面白いのだから。