「――じゃあ、ここで待っていてもいいですか?」
和「..........はいっ」
スタッフは一旦楽屋から離れ、二宮一人になった。
ふうと息を吐いて椅子に座ってぼーとした。
さっき、自分から見た会場の雰囲気........
やっぱり、あそこでやったことがある!
東京ドーム......聞いたことがあるし、立った記憶も薄っすら頭に浮かんでる。
.........今は人が少なかったけど、人が多かった。その人たちの顔が笑顔で、僕も笑顔だった。
――と、ここまで思い出したんだ。さっき。
でも、相葉くんの声で途切れてしまった。
それでなんか.....相葉くんに言っちゃいそうになったんだ.....言わなかったけど。
「――うるせぇって!聞こえてるよ!」
僕ってこんな喋り方だっけ?....なんだろ?
相葉くんと喋ると言いたくなる。突っ込みたくなる?
最近、どんどん昔の事とか浮かんでくるようになってきた。
――あの怖い夢も......
..............もうすぐ.......かな?
考え込む二宮はふと睡魔が襲い、テーブルに顔を埋め、少し眠ってしまった。
―――二宮が寝てしまって20分が経ったとき、「――さん、.....みやさん!」と呼ぶ人の声。
「........やさんっ!........二宮さんっ!!」
肩を揺さぶって起こされた二宮。
和「ん.........誰?」
「すいません、寝てる所........あの、もうすぐ大野さんのソロリハなんですが.....」
和「――え?」
「大野さんがニノを連れてきてほしいと呼び掛けに呼びに来たんですが......」
和「あ、はい!!行きます!!」
すぐ立ち上がってそそくさ楽屋を出る二宮。
「――あっ!待ってください!」
スタッフは慌てて二宮を追いかけ、
「――二宮さん!そっちじゃないですっ!」
和「――え??」
振り向くと、笑顔で「こっちです」と促すスタッフ。
早く大野さんの歌が聞きたくて先走り、間違えたことに照れ笑いしてスタッフの後ろを
くっ付いて再び会場へ――――。。。