雅「.............」
『..............』
私が無理矢理奪おうとした瞬間、相葉さんが体勢を崩し、私に覆いかぶさった。
というより、相葉さんは両手が塞がっていたので、私の頭が相葉さんの胸で止められた。
私の胸はドキドキが止まらなくなっている。
どうしよう。
まさか、相葉さんに会えただけでもドキドキなのに、こんな近くで相葉さんがいるなんて、
『あ、あの........だ、大丈夫、ですか?』
そう言うと相葉さんは慌てて体勢を立て直した。
雅「ーーあっ!ごめんなさいっ!!」
二人の間に変な間が続いた。
こんなドキドキしたの何年ぶりだろ?
何か話さないと。
でも、相葉さんは何も思ってないだろうな。
その一方、相葉の気持ちは................
どうしたんだろう?
会って数分なのに、こんなドキドキする事ってある?
これはあれだ。
転びそうになりそうだったそのドキドキだ。
そう..............
絶対そうだ。
雅「ーーうん。俺は大丈夫だよ!そっちは?
支えてくれてありがとう。」
『私も、平気です。』
雅「ん、んじゃいこっか?道教えて?」
『ーーは、はい!』
二人は気を取り直し、再び歩き始める。
だが、二人の間に会話はなかった。
このときの俺は、知らなかった。
これが、恋の始まりだってこと。
ーーーそして、その恋は偽りの恋だったことを。
その出来事は意外にも早く来そうだった。