―――金属製の棒があちこち転がってる中で、意識を失って倒れてる二宮の姿。
一旦目を覚ましたこともあったが、ぼんやりした空間の中、誰かに引きずられるのを感じた。
でも言葉が出てこなくまた意識を失った。
何日が過ぎたのか定かじゃなかった。
目が覚めた時には、もう俺は椅子にくくり付けられてた。
俺は.......無事だったんだ・・・。
死んでいないのか?
周りを見れば変わらない倉庫の風景。
俺以外誰もいない......アイツはどこへ行った?
頭を動かすとズキンと痛くなった。
頭の痛みに我慢しながら前を向くと、男の上半身が見えた。
そして、男の言葉と共にまた「ガン」と鈍い音が響き意識を失った。
「もう少し目を覚まさないでくださいね?.............」
*********
意識が飛んだ時、頭の中でメンバーが叫んでるのが聞こえた。
「―――ニノ!!!」
叫びながらこっちに向かってくる。
でも俺は、後ろに後ずさる。
「ニノ!!どこ行くんだよ!!」と、相葉さんの声が聞こえてくる。
「ニノは一人じゃない!!俺らがいるだろっっ!!」
そんな叫び声が俺の頭に響いて、ふと涙が出てくる。
――そして、目が覚めると本当に涙を流していた。
拭きたいが、手が塞がって拭えない。
すると、近くから声が聞こえてくる。その方向に目を向けると、男が誰かと話してる。
..............誰??
ぼんやり見つめてると男がこっちへ振り向き、しゃがんだ。
「......今、相葉さんと話してるんです。何か言いたい事はありますか?」と携帯を塞いで言ってきた。
――あ....相葉さん!?
男は俺の耳に携帯を押し付けた。
その電話口から「ニノ?」と呼ぶ相葉さんの声。
それだけなのに、胸がきゅーと締め付けられる。
――でも、来ちゃダメ。この人の言う事なんて聞いちゃダメだ。
和「あ..あい...ばさん....逃げてっ俺の事は..いい、から・・・」と体中から絞り込んで発すると、男は携帯を離した。
携帯の向こうから叫ぶ相葉さんの声。
内容は聞こえなかったが、あの人は相葉さんをここに連れてくる気だ。
―――ダメだ!!来るなっ!!
そんな思いも届かず携帯は切られた。
来たら相葉さんまで....................
「――もう少しで相葉さんは来ます。」とニヤニヤした状態で言う。
なんでこの人は変わってしまったんだろう。
俺らのせいで変わったなんて信じられない。
昔はこの人だって優しかったはず。やっぱり、あの事がきっかけで―――――??
なぁ誰でもいいから、この人を助けてくれよ。
あの優しげな顔は嘘なんかじゃない................はずなんだ。。。