「――――――確かな愛情・・・・・・。」
俺と『妹』は、映画館に入り俺は、売店に行ってポップコーンとコーラを買った。
「お待たせしましたっ」
雅「ありがとうございますっ・・」
両手にポップコーンとコーラを持ち、ゆっくり歩いて自分の席を確認した。
隣の席に『妹』が座っていた。
俺は少し急いで、座ってる人に頭を下げながら、『妹』の所へ向かった。
はいっとコーラを渡し、ポップコーンは置き場に置いた。
始まるまでの間、沈黙のままだったが、俺からしたらその空気でも心地いい感じだった。
喋らなくても、存在が癒してくれる。
目が合わなくても、隣にいることで、安心する。
自分の心が洗われる気がした。
一緒に居られるだけでいいんだって思えた。何でもいい。触れ合わなくてもいい。
『妹』の存在で俺は笑顔になる。
―――もう、普通に喋って普通に過ごせる。
これは、ただの『妹』に戻ったのか・・・
それとも、もっと深く『妹』を愛せる様になったのか・・・。
それを知ったのは、少しほんの少し先だった―――。
**
――映画が始まり、恋愛系は苦手ではないが少々不安な感じが前はあった。
『妹』と観に行くにあたり、正直真面目に観れるのか?
『妹』に重ねて見てしまうんじゃないか・・・ドキドキして観れないんじゃないか・・そう思っていたが、
―――平気みたいだ。映画に集中出来てる。
やっぱり・・俺、、『妹』を好きな気持ちとして無くなってしまったのか?
普通に『妹』として、見てしまったのだろうか・・・・・・・・。
***
1時間が経って、映画は佳境を迎える所に入った。
この二人はどうなってしまうのだろう?
俺は、モニターから目を離さず、ポップコーンに手を出す。
すると、ポンと手が当たった。その方向をチラッと見たら、『妹』の手と当たって見つめる形になった。
「あっ・・」とちょっと気まずい感じにはなったが、ふふと笑って、お互いまた前を向いた。
(こういうのカップルみたいだな・・・)と思い、クスッと笑った。
映画が終わって、「近くの店で何か食べにいこっか?」そう言うと、「うんっ」と返す『妹』。
正面に座って、食事を食べ始めた。
黙々と食べ、チラッと『妹』の方を向くと、全然箸が進んでいない。
俺は、「どうした?」と聞くと、「―――食欲がなくて・・」と言う『妹』の顔を見ると、どこか暗い表情
ちょっと心配になった俺は、『妹』の分の食事を頂いて、平らげた。
――ちょっと疲れたのかな?
そう思って早く家に帰ることにした。
電車に乗って、10分揺れて自宅近くの駅に着いた。
帰り道は特に話すこともなくすぐ家に着いた。
俺は『妹』を休ませてあげようと先にドアを開けようとした。
すると、後ろから「開けちゃダメ!!!」と大きい声を出した『妹』にびっくりして手が止まった。
振り向くと、遠くに立ち止まって俯く姿の『妹』。
俺は、親に怒られるの心配してるのかなと思い、
『妹』を慰めると、ふるふると首を横に振った。
そして、『妹』は深く息を吸った。
―――何か・・・言いたげそうな感じがする・・。と話しはじめるまで待っていると、小さい小さい声で『妹』の口が開いた。
その言葉は『にぃにと一緒に遊びたい』と言ってきた。
最初なにを言いだすんだろうと内心焦ってたが、遊び・・とちょっと笑みがこぼれた。
続けて『――昔みたいににぃにと笑っていたい』と言われ、正直可愛いと思った。
昔みたいに・・・・・
――俺もそう思っていた。
好きだけど、その好きな気持ちで普通の感情も壊しちゃもったいないと思っていた。
兄と妹の関係も壊したくない。
『妹』は俺の唯一の『妹』なんだから。
それは大事にしないと・・。
心から好きな想いもいいけど、
一緒に笑ってその瞬間を楽しむことも何より大事だなと思った。
だから、俺の答えは、「―――遊園地でも行く?」とちょっと遠回りな言葉だった。
でも、『妹』はそれを喜んでくれてすぐさま「いつ??」と聞いてきた。
俺はえっ?そんな早く?!と驚いた上で吹いてしまった。
俺の言葉はスケジュールという何とも普通な答え・・・・
1週間後とか、決めた方がよかったかな?とも思ったけど『妹』の顔を見たら、
そんなことどうでもよかった。
『妹』はニコニコ笑っている。
それにつられて、俺も笑った。
―――最初、思ってた答えがすぐそこにあったことに気づいた。
俺の今の『妹』に対する気持ち。。
俺は心から『妹』の事が好きなんだ。
普通な『妹』も好き。
今みたいな女性ぽい『妹』も好き。
―――全部が好きだと。
そして、
『独りよがりの恋』から・・・
『普通の愛情』に変わって・・・・・・
『確かな愛情』に変わった。
俺が見ている『妹』は全部俺が好きな『妹』だ。
その中には不純な気持ちある。
けど、ただ普通に愛することも入ってる。
この気持ちを伝えたいけど、、、
今のこの感じを壊したくないから、まだ後でいいと心に閉まった。
―――平気っ・・・俺は『妹』を好きじゃなくなるのは絶対ないと誓う。
だって、多分昔から『妹』のこと好きだったんだから――――――。。。。