時間はいろいろなことを考えさせる
父親の残り時間は刻一刻と迫っていて
1日1日残りの人生で私にたくさんのことを伝えようとしてくれる
担当医からいわれたことは
「いつ何時何が起こってもおかしくない」
とっくに医師が考える余命を越しているのだという
父は待っているのかも知れない
自分の母親の面倒を見てくれている妹にお礼を言える日
残された母を頼むために母の兄弟が見舞いに来る日
私が幸せになる日
夢に出て来た父は私に《幸せになりなさい》と言った
それはとても悲しくてとても辛い夢だった
イヤな予感がしてすぐに病院に行ったら
父の意識がなくなっていた
ガンを告知されて約4年
時間の許す限り親孝行をさせてもらった
辛く悲しい思い出のある家を引っ越した
家族で熊本に里帰りした
弟が結婚した
私の彼を紹介できた
あと残された親孝行は
何なんだろう…