【チューリヒ=石井一乗】欧州銀大手のUBSが14日発表した2007年12月期通期決算は、最終損益が43億8400万スイスフラン(約4300億円)の赤字(前の期は122億スイスフランの黒字)となった。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)関連で10―12月期に156億スイスフラン(約1兆5200億円)の損失を計上。同四半期の最終赤字は124億5100万スイスフラン(約1兆2200億円)に達した。
マルセル・ローナー最高経営責任者(CEO)は「08年も市場は困難な状況が続く」と述べた。サブプライム関連投資で失敗した投資銀行部門については「(資産運用などと)統合し、育成していく」と強調。同部門を切り離すとの観測を否定した。
同行は米住宅ローン市場で信用度が高いプライムと信用力が低いサブプライムの中間である「オルトA」市場への投資額が266億ドル(2兆8500億円)に上ることも明らかにした。残高圧縮を進めるが、市場動向次第で今後の収益を圧迫する可能性もある。 (00:00)