東京都と神奈川県の私立中学の入試が1日解禁され、首都圏の私立中学入試はピークを迎えた。今春の首都圏の国私立中学の受験者数は昨年より約1000人増え、過去最多の5万3000人に上る見込み。
都心部の公立小学校では、この日、受験のために小6児童の7割が欠席するところもあり、過熱する中学受験ブームの“影”も浮き彫りにしている。
東京・港区の区立小では1日、98人いる6年生のうち、7割を超える74人が欠席した。
欠席者の中には「風邪」を理由にした児童もいるが、ほとんどは「中学受験」。この学校では、毎年2月初めの出席人数が少ないのは恒例で、この日は、総合学習の時間に茶道教室を開き、出席した児童たちにお点前を体験させた。
ある杉並区内の区立小でも、6年生31人のうち10人が欠席。都内では、一クラスのうち3~4割の児童が登校しない学校も珍しくなくなっている。
首都圏の私立中では、優秀な児童を確保するために入試日程が前倒し傾向になるのを防ぐため、小学校の授業に影響を及ぼさないようにと紳士協定を結んでいる。
埼玉県では1月10日、千葉県では同20日に協定が解除されているが、東京と神奈川では2月1日から数日間に試験が集中する傾向があり、中学受験塾「四谷大塚」によると、この日は首都圏の私立中学294校のうち、69・3%に当たる204校で入試が行われた。
このうち、“御三家”として知られる麻布中(港区)では、300人の定員に対して、昨年並み1030人が試験に臨んだ。