校長、学力テスト中の児童に指で正答教える…東京・足立区
東京都足立区教育委員会が昨年4月に実施した学力テストで、区内西部にある区立小学校の校長1人と教員5人が、テスト中に児童の答案用紙を見て回り、誤った解答を指で示すなどして正解を誘導する不正を行っていたことが16日、区教委の調査で分かった。
同校はこの学力テストで、区内での成績が前年の44位から1位に急伸しており、区教委は「管理職からの何らかの指示があった」と判断。今後、第三者委員会を設け、学力テストのあり方などを検討する方針だ。
今月7日、この小学校が障害のある児童らの成績を保護者の了解を得ないまま集計から除外するなどしていた問題が発覚。区教委が同校を含めた区内の全109小中学校を対象に調査し、この日、結果を発表した。
区教委によると、同校の校長1人と教員5人が、「(指で解答を誘導する)指さしをした」と不正を認めた。また、この5人を含む9人の教員が「管理職からの指示があった」と話しているが、校長や副校長は指示を否定している。
校長は、「本来なら正答できる児童の誤答に気付き、そのままだと力が正確に測れないと考えた」などと釈明しているという。
また、前年の学力テストの問題をコピーすることは禁じられているが、同校を含む小学校4校と中学校1校は、昨年の試験直前に、コピーしておいた前年の問題を解かしていた。出題内容は毎年ほぼ同じなため、これらの学校の生徒が有利になった可能性がある。このうち1校は、試験後、区教委に事実関係を報告したが、区教委は「ほとんど影響はなかった」として放置していた。
一方、障害がある児童らのテスト結果を保護者の了解なしに集計から外した小学校が計2校あった。
同区では、02年度に学校選択制を導入し、05年度からは区独自の学力テストを本格的に始め、学校別の成績と順位を公表。07年度からはテストの成績の伸び率を各校の予算配分に反映させている。