国交省がキャリア速成指南書、入省3―4年で一人前に

4月2日3時9分配信 読売新聞


 将来の幹部候補生として国家公務員1種で採用したキャリア官僚育成のため、国土交通省は1日付で入省した新人職員から、実践的なマニュアルを使って研修をすることを決めた。

 法令や予算案の作り方から国会内での手続きなど役人のノウハウを具体的に指導することで、「入省3~4年で一人前にする」ことを目指しており、中央省庁では異例の試み。政府が掲げる公務員の能力実績主義を見据え、同省は早期育成で若手登用を進めて、優秀な人材が「能力を発揮できない」として民間に流出する傾向に歯止めをかけたい考えだ。

 マニュアルで指導するのは、省内での予算案の立案や税制見直しの協議など、具体的な手順が中心。耐震強度偽装事件を例に、1級建築士の資格制度見直しなど同省が実際に行った施策について、業界団体や学界との意見集約、政府・与党との調整、野党への建築士法改正の法案説明の経緯も盛り込んだ実践的な内容になる。