労働酷書:不払い残業120時間 日本労働弁護団まとめる

 100人の職場で常時20~30人が病欠(大手電機・35歳男)、月1万円の管理職手当で120時間の不払い残業(ベンチャー企業・20歳男性)……。長時間・過重労働問題に取り組む日本労働弁護団(宮里邦雄会長)が初めて「長時間労働酷書」(06年度版)をまとめた。厚生労働省が導入を検討する自律的労働時間制度(日本版ホワイトカラー・エグゼンプション)が注目を集める中、「長時間労働こそまず是正されるべきだ」と訴える。

 酷書は、労働基準法の労働時間制限(1日8時間など)の規定を除外するホワイトカラー・エグゼンプションが「自由度の高い働き方」などとされていることに対し、仕事量の多さで残業せざるを得ない現状をアピールするため作成した。内容は同弁護団に寄せられた長時間労働に関する相談内容や、政府の統計データなどから、長時間労働の現状と理由を説明している。

 酷書では、20~40代の男性の4人に1人が週60時間以上働いていることや、残業が多い労働者の8割が「時間内に片づかない仕事量」を原因に挙げていると指摘。また、実例では「午前7時~午後11時の勤務。職場の離婚率は90%」(スーパー・27歳男)、「残業が月80時間。辞めたいと言うと代わりを探せと言われた」(保育士・20代女)など家庭や健康が破壊されている現状を報告。さらに「月100時間以上の残業。過少申告を強制され、多いと無能とみなされる」(電機・40代男)、「月120時間の残業でうつ病になり、退職を強要された」(広告・40代男性)などの事例も紹介している。

 堀浩介弁護士は「厚労省は制度導入の前に人間らしく働く環境を整えるべきだ。長時間労働で悩む人はぜひ相談してほしい」と話している。酷書は5日午後6時半から日比谷野外音楽堂で開かれる同制度に反対する全国集会で無料で配布。その後、1部100円で販売する。問い合わせは同弁護団(03・3251・5363)へ。



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