日立の9月中間、最終赤字780億円・中間配当3円に減配

 日立製作所が31日発表した2006年9月中間期の連結決算(米国会計基準)は、最終損益が780億円の赤字(前年同期は109億円の赤字)だった。中部電力などで起きた日立製原発タービンの損傷事故に伴う補修費用や、海外の火力発電プラントの追加費用がかさんだ。ルームエアコンなど白物家電が振るわず、DVDレコーダーの価格低下や薄型テレビの販売投資負担の増加も響いた。中間配当は3円(前年同期は5.5円)を実施する方針。

 売上高は8%増の4兆7709億円だった。ソフトウエアなど情報通信システムが増えたほか、電子デバイス部門が伸びた。〔NQN〕 (17:21)