<亀田興毅>ランダエタ戦延期 左まぶた8針縫うけがが理由

2006年10月2日(月) 20時7分 毎日新聞

 世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王者、亀田興毅(19)が所属する協栄ジムは2日、記者会見を開き、亀田が18日に東京・有明コロシアムで同級1位、フアン・ランダエタ(27)と再戦する初防衛戦を延期することを発表した。亀田が練習中に左まぶたを8針縫うけがをしたためで、同ジムは新たな試合日を12月中旬から下旬とする方向で調整している。
 金平桂一郎・同ジム会長によると、亀田は29日、日本人選手とのスパーリングでパンチを受けた際に左まぶたの目じりの部分を切り、東京都内の病院で全治1カ月と診断されたという。金平会長は「当初はたいした傷ではないと思っていたが、切り口が広がる可能性もあると診断され、事実上のドクターストップ。ファンの方々に申し訳ないが、練習中の不慮の事故なので理解してほしい」と説明した。亀田本人は会見に出席しなかったが、「どうしてもランダエタとチャンピオンとして対戦したい。年内にやりたい」と希望を述べているという。延期された試合の日程は、相手陣営やテレビ局と年内開催の方向で準備を進め、近日中に発表される見通し。
 金平会長は「本人は当初、相当ショックを受けて落ち込んでいたが、今は『頭を切り替えて頑張ります』と言っている」と説明。亀田は2―1の判定勝ちをした8月2日のランダエタ戦で右目上を切ったが、今回は初めてカットした部分。日本ボクシングコミッション(JBC)、WBAに近く診断書を提出するという。【来住哲司】