「デートより残業」8割=リストラ不安は後退-新入社員調査

 社会経済生産性本部が21日発表した新入社員への意識調査によると、デートよりも残業を選ぶとの回答が80.1%に上った。昨年の78.6%を上回る過去最高となり、厳しい就職戦線を勝ち抜いた新入社員のまじめ人間ぶりの一面をのぞかせた格好だ。
 不況時ほど仕事優先が増える傾向があるが、生産性本部は「景気がしっかりしているとは思っておらず、会社の都合を優先しなければという意識が強いのでは」と分析している。
 また、近年増加傾向にあった「いずれリストラされるのではないかと不安」と感じる人は昨年の38.7%から35.9%に減少。景気回復に伴う就職環境の好転で「自分はいい時代に生まれた」と思う人は74.1%から80.0%に増えた。
 調査は、今春に採用された企業の新入社員3937人から回答を得た。