早大はスタートで出遅れたものの、1500メートル付近で逆転、追い上げる慶大を振り切った。通算成績は早大の40勝34敗1同着となった。

 ◆「危機感がクルーを一つに」◆

 早大が、けが人続出による練習不足を乗りこえた。主将の林が右肩、諏訪が肋骨(ろっこつ)を傷め、予定した半分以下の約3週間しかエイトの練習が出来なかった。

 しかし、「危機感がクルーを一つにした」と熊田監督が語るように、レースが始まると息のあったオールさばきを見せ、慶大に逆転勝ち。

 林主将は、勝利を喜びながらも「まだ完成度は低い。インカレまでには高めたい」と、これから本格化するシーズンに向けて決意を新たにしていた。

2006年4月16日19時37分 読売新聞)