採用時にトヨタ自動車は「主体性」、ソニーは「柔軟性」を重視――。経済産業省は有力企業約100社を対象に、企業が採用時にどういった能力を求めているかを調査した。創造力や規律性など12項目から企業が重視する項目に応じて採用の傾向を出したもので、学生に学力以外の能力や人間性にあった企業を選ぶ指針にしてもらう。調査結果は月内に経産省のホームページで公表する。

 発信力や傾聴力、課題発見力など12項目について、企業にそれぞれ〇点から3点までの4段階で点数をつけてもらった。その結果、NTTドコモは主体性や実行力を重視し、味の素はチームワークにつながる発信力や柔軟性を求め、新興企業の楽天は創造力や計画力に重点を置くなど、各企業が求める人材像が明確になった。