任天堂の「脳鍛える」ソフト、1カ月で100万本突破

 ゲーム情報誌出版のエンターブレインが7日発表した、1月のゲームソフト売り上げ速報によると、昨年12月末に任天堂が発売した「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」の販売本数がわずか1カ月で108万本に達した。「ドラゴンクエスト」のような大作ゲームを除けば、異例の速さでミリオンセラーとなった。

 「もっと脳を鍛える―」は任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」向けで、計算や漢字の問題を解いていくと「脳年齢」が表示される。女優の松嶋菜々子さんがゲームに挑戦するテレビ広告が話題になるなど、初心者の遊びやすさを打ち出したことがヒットにつながった。

 エンターブレインの浜村弘一社長は「団塊世代にゲームを楽しむ余裕が出てきたことで、高齢者にすそ野を広げるという任天堂の戦略が当たった」と分析している。

 任天堂は東北大学の川島隆太教授の監修で昨年5月に第1作を発売、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」は、累計販売本数が173万本に達している。〔共同〕 (17:19)