3日前の木曜日、

昼呑みに出かけた。

 

といっても、

向かった先はかなり近所の三里塚界隈である。

 

めざす店はとくに決めておらず、

散策しながらテキトーに入ろうと思っていた。

 

 

 

懐かしい「成田AICエアポートホテル」(三里塚光ケ丘)の前を通る。

(12時35分撮影)

 

2020年に熱海から成田に転居してきた際、

アパートに入居するまでここに45泊した。

 

入社する予定だったハイヤーの会社が、

この近くにあったからである。

 

しかし、コロナ禍でその小さな会社は実質消滅。

 

なんのためにここにいる?

と自問自答する日々が続いた。

 

人生、思うようにいかない。

 

まあ、そんなものである。

 

しかし、

けっきょくは今、なんとか生きている。

 

どうにかなる。

 

それもまた、

短くはない人生で悟ったことでもある。

 

 

 

「三里塚第2公園」(三里塚光ケ丘)の桜は、

かろうじてまだ咲いてくれていた。。

(12時37分撮影)

 

 

 

最近はむしょうに餃子を欲する。

 

久しぶりに行ってみよう、と思って向かってみたのは

「手作り餃子  康」(三里塚光ケ丘1-378)。

(撤退後、12時41分撮影)

 

店の前に数名の姿が見えた。

 

混んでいるのかな、と思いながら、扉を開く。

 

店内はほとんど空席だらけだった。

 

しかし、名前を書いて待つように言われた。

 

オペレーションが間に合っていないのだろうか

 

 

 

4組目か5組目の欄に名前を書いた。

 

しかし、すぐに二重線を引いて店を出た。

 

また来ればよい。

 

 

 

すぐ近くに、以前から気になっていた店があった。

 

行ってみる。

 

「ビストロ サリュー」(三里塚光ケ丘1-584)。

(12時44分撮影)

 

フランス料理にワインのランチも、

たまにはよいかと思われた。

 

つまりは、こだわりがない。

 

初訪問。

 

扉を開く。

 

広くはない店内は、かなり埋まっていた

 

一つだけ空きテーブルは見える。

 

女性スタッフが現れる。

 

一人で予約していないことを告げる。

 

ルックスも含め、

最低のステイタスであることは自覚している。

 

 

 

自分の視線を察したか、

 

「あちらは予約テーブルでして、

わざわざ来ていただいたのに、すみません」

 

のようなことを言われた。

 

良さげな雰囲気なので、

次回は予約して万全の態勢で伺うとしよう。

 

 

 

ならば、と思いついたのは、

成田に転居してきた直後に一度だけ昼食で訪れた店。

 

少し歩いた。

 

「弥しろ」(三里塚4-6)。

 

 

 

しかし、

(12時47分撮影)

 

こんな張り紙があった。

 

訪問した数年前、

かなり高齢の店主だったと記憶している。

 

復活を待ちたいと思う。

 

 

 

三里塚の交差点からさらに離れるように歩けば、

そこにもまた気になりながらも未知の店があった。

 

「奈美喜」(三里塚157)。

(12時49分撮影)

 

営業している。

 

扉を開く。

 

客の姿が目に入る。

 

奥に長い店内。

 

カウンターに空席を発見。

 

しかし、店の人がいない。

 

座って待つか、

「すいませーん!」

と奥の厨房に向かってシャウトするか。

 

しかし、素面(シラフ)でのシャウトは苦手だ。

 

 

 

自意識過剰ながら、

先客たちからの視線を浴びる(気がする)。

 

「いらっしゃいませー」

のひと声もないので、

店の人はこちらの存在に気づいていない。

 

 

 

きっと、ランチタイムで忙しいのだろう。

世の中、タイミングは重要である。

 

 

 

少しの間佇んだ後、

ひっそりと店を出た。

 

 

待ったり叫んだりを避けたこともあるが、

4軒入れずに時間が過ぎた。

 

ブログネタとしてはおもしろいと思いつつ、

そろそろ本当に昼呑みを実行したくなってきた。

 

 

 

三里塚交差点方面へと戻る。

 

「栗原軒」と「豊美食堂」という訪問済みの名店はあるが、

流れから、それらは最後の切り札にしたくなった。

 

 

 

そこで向かったのは、

これまた以前から気になって未訪問の店。

 

「京花」(三里塚御料1-1321)。

(12時58分撮影)

 

「豊美食堂」が面する県道から脇道に入った場所にある。

 

中が見えないが、入ることにした。

(同)

 

 

 

遠い旅先でないことが、

逆に緊張感を高める。

 

扉を開く。

 

「いらっしゃいませ」

の声がする。

 

店内に客の姿はない。

 

和装の女性(女将さん?)に迎え入れられる。

 

ようやく、落ち着けると確信した。

 

 

 

カウンターの席に座る。

 

「メニューはそちらにあります」

と言われるも、少しの間、どこにあるのかわからなかった。

 

雑誌などと共に、

ラックに入っていた。

(注文後の13時07分撮影)

 

 

 

夜だったら、

一品料理でのんびり呑みたいところだが、

初見の昼呑みの身なので、

無難な路線を歩もうと思った。

 

瓶ビールと、

ミニ海老天丼を注文してみた。

 

天丼には、

うどん、そば、味噌汁のいずれかが付くらしい。

 

最初はそば、と言ったが、

味噌汁に訂正した。

 

食べきれないと察したからだ。

 

また、

ご飯は少なめでお願いした。

 

 

 

ビールをいただきつつ、メニューを眺めてみる。

 

カウンターと座敷もある店内。

 

一品料理が豊富で、ぜひ夜に訪れてみたい。

 

 

 

注文から10分ほどで料理が運ばれてきた。

 

「ミニ」どころか、

そのボリュームに驚いて、小さく声をあげてしまった。

 

海老は2尾。

 

その他、

なす、さつまいも、かぼちゃ、蓮根など、

さまざまなものが乗っていた。

 

揚げたてでサクサクとした食感の天ぷらは美味しい。

 

 

 

このブログにまず登場することがないので明らかなのだが、

日頃、〇〇丼というものを食べることはほとんどない。

 

呑む>食べる

という優先順位から、

ご飯に重きを置いた「丼系」は選択に入らないからだ。

 

しかし、

この日は天丼の「上」を肴に充分に味わえた。

 

運ばれてきたときに、

「少なかったら言ってください」

と言われたご飯の量も、ちょうどよかった。

 

ちなみに、

撮影時に蓋を開けるのを忘れていたみそ汁の具はしじみだった。

 

 

 

テレビでは、

テレ東の『昼めし旅』が流れていた。

 

客は現れず、

店のご夫婦?で声を控えめに会話している空間も心地良かった。

 

5軒目にして、ようやく居場所を見つけた気がした。

 

 

 

味にも雰囲気にも満足して店を出た。

 

ごちそうさまでした。

(13時31分撮影)

 

ぜひ再訪してみたいと思った。

 

 

 

お腹も心も充たされたので、

「もう1軒」の気持ちが起きなかった。

 

瓶ビールは中瓶で1本だけだった。

 

自分にしては奇跡的な少量である。

 

天ぷら(油)のずっしり感もあったと思われる。

 

こんな昼呑みも悪くない。

 

 

 

近くの「三里塚記念公園」に行ってみた。

 

桜はまだ残っていた。

 

風が吹くたびに、桜の花びらが舞う。

 

 

 

まるで、

離陸して南へと飛んで行く航空機が散らすかのようでもあった。

 

 

 

かつては空港闘争の象徴のような地だったとは信じられないような、

穏やかな春の昼下がりだった。