先日、日曜・月曜1泊2日の行程で北茨城へ行った。
旬のあんこうを食すのが目的だった。
呑み仲間である友人M、Yとの3人旅。
25年以上の長い付き合いである。
今回の旅の企画は彼らで、その誘いにのった形だった。
自主性なしの旅は、自分としてはきわめて珍しい。
日曜日の昼前、Mが運転する欧州車で成田まで迎えに来てくれた。
2人とも東京に住んでおり、遠回りで拾ってくれたのだ。
事前に、成田での昼食は鰻がいい、とのリクエストを受けていた。
1月の日曜日。
成田山の参道あたりの店は混んでいるはずだ。
そこで、向かった先はこちら。
「印旛沼漁業協同組合直営 レストラン水産センター」だ。
ここも混んでいたものの、少し待った後に入店できた。
二人は蒲焼きの上。
自分は白焼きの並とご飯セットにした。
この店には何度か訪れているが、アルコール抜きは初めてである。
中はフワッとし、外はパリッとした食感をしっかりと堪能できた。
圏央道、常磐道を通り、北茨城インターからは下道を走った。
Yが後部座席で、自分は助手席。
スーパーで買い物もした後、15時半過ぎにはめざす宿に着いた。
こちらの「民宿暁園」だ。
(車は他の宿泊客のもの)
あんこう料理が名物の宿らしい。
Mが楽天トラベルから予約を入れていた。
ちょうど何組かの到着が重なったらしく、ロビー周りは混んでいた。
日曜日ながら満室らしい。
貸切風呂の予約方法や食事場所などひととおりの説明を受けた後に、2階の部屋に案内された。
部屋からの眺め。
海が見えた。
さっそく温泉の風呂に身を沈める。
体が温まる。
風呂から上がると、まもなくあんこうの吊るし切りをやるとの案内を受けた。
寒いが、外に出る。
これが、あんこう。
ご主人が説明をしながら、あんこうを捌いていく。
少々グロテスクな感もあったが、貴重な学びとなった。
部屋に戻り、ビールを呑んだ。
身体は冷えてしまってが、一応は風呂上がりのお決まりである。
18時半からの夕食は1階に用意された会場でとった。
「あんこうフルコースプラン」での予約ゆえ、当然ながらあんこうが主役である。
こちらがおしながき。
日本酒、焼酎と呑み進めた。
おすすめらしいこちらの酒は、宿からのサービスということで提供され、さらに呑んだ。
料理は美味しいが、とにかく量が多い。
とても食べきれない。
われわれは皆、50代半ばである。
残すのが申し訳ないものの、
フルコースプランは完食する人の方が少ないのだと宿の方に言われ、救われた心持ちになった。
どぶ汁はほとんど口にできなかったが、翌朝に雑炊にしてくれるという。
味見程度でギブアップである。
ただし、デザートは別腹だ。
ご機嫌のおじさんたち。
食後にも温泉に浸かり、部屋呑み。
就寝は零時過ぎだった。
翌月曜日。
8時に朝食会場に行った。
前夜のどぶ汁を使った雑炊は濃厚な味で、美味しかった。
朝食後にはしっかりと朝風呂にも入った。
10時ころ、宿を発つ。
宿の方にスマホでの撮影をお願いしたら、マスコットキャラクターらしきぬいぐるみを手渡された。
おじさんたちの記念撮影。
宿の前の海を少しあるいた。
遠く小名浜も見える。
勿来の関を越えれば、すぐに福島県なのだ。
今回は北上することなく、出発。
まずは近くにある岡倉天心の六角堂へ向かった。
月曜休館は承知である。
とりあえず軽くて散策でも、といった気分だったのだ。
車を停めて外に出てすぐ、
「ついてきていただければ案内しますよ」
と声がした。
ジャージ姿の男性で、70歳前後だろうか。
傍らに、品の良いご夫婦もいた。
「案内してくださるそうで、よかったらご一緒にどうですか?」
と奥様からも声をかけられた。
六角堂を眺める良いスポットがあるらしい。
状況がよくわからないものの、なんとなくついて行くことにした。
まるでテレビの旅番組のヤラセのような展開である。
ジャージの男性は地元の方で、観光客に声をかけては案内をしているらしい。
とくにどこからか委託されているわけでもないようだ。
まさに、ボランティア。
このご夫婦も、たまたま駐車場で声をかけられたのだと歩きながら聞いた。
地元のいろいろな話を聞きながら、後をついて行く。
こんなところに入ってよいのか?
と思うような場所から海へと下っていくと、
絶景が現れた。
もちろん、誰もいない。
六角堂もしっかりと目にできた。
貴重な経験ができ、感謝だ。
駐車場で礼を言って別れた。
一気に旅気分が高まったところで、向かった先は袋田の滝である。
Yは以前訪れたことがあるらしいが、Mと自分は未踏の地だ。
六角堂から1時間半近くをかけ、滝近くの駐車場に着いた。
川が凍っている。
500円を支払い、進む。
そして、これが冬の袋田の滝。
大部分が凍っているが、一部水が流れている箇所もあった。
想像していたよりもスケールが大きい。
歩きながら、いくつか違う場所から眺めた。
ちょっとした散策にもなり、いい時間を過ごせた。
ちなみに、上の画像の左がY、右がMだ。
13時を回った。
夕食、朝食としっかり食べたので、軽く蕎麦の昼食でも、ていう話でまとまる。
滝を出て車を走らせ、それほど遠くないところにあるこちらの「そば道場 久慈川翁」に入った。
店内は民芸調。
鴨せいろを食した。
店を出たのは14時過ぎ。
帰ることにする。
途中、お土産タイムとして立ち寄ったのは、「道の駅 常陸大宮〜かわプラザ〜」。
買い物の後、ソフトクリームを食べた。
帰りも遠回りしてくれた。
成田の自宅アパート近くにあるコンビニ駐車場で下ろしてもらい、二人と別れた。
今回はずっと助手席で楽させてもらった。
最近は独り旅が多いけれど、たまには気を使わない友人たちとの旅もよいものだと思った。
酒を呑み交わしながら、
「鰻にあんこう、って、大人だねー。
齢をとるのも、いいもんだね」
と、Mが言っていた。
今回はまさに、そんな大人旅を楽しめた。
こちらが自分へのお土産として買ったもの。




































