こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑳というテーマで

 

フォルウォスの黒楯(1954)

(原題:THE BLACK SHIELD OF FALWORTH)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★発掘良品の発掘とは?

発掘良品とは、惜しまれながらも2022年3月に終了を迎えた、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズの最終回となっております😄

 

↑今月のラインナップの詳細はコチラ!

 
 

 

TSUTAYA発掘良品最後のご紹介作品!

 

2017年からスタートさせたTSUTAYAさんの発掘良品を全て紹介していこうというコーナーも本日でラスト!!

 

第139弾まで続き、計547本が紹介されている発掘良品の紹介を終えられた本年は同時に、レンタルDVD屋さんの終焉を思わせるような年でもあったよう思えます…

 

 

ちなみに発掘良品の最終紹介作品は、前回ご紹介させて頂いた「甘い生活」なのですが、実は129弾を紹介した本年6月のシリーズで、一つの作品だけ紹介し忘れておりましたあせるあせるあせる

 

 

ですので本日は、私の発掘良品シリーズの最後の一葉ともいうべき「フォルウォスの黒楯」という作品をご紹介させて頂ければと思います😉

 

中世版スター・ウォーズみたいな

とても楽しい時代劇です😆

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

ユニヴァーサル社のシネマスコープ第1回作品。

ハワード・パイルの小説から「グレン・ミラー物語」のオスカー・ブロドニーが脚色、「ミシシッピの賭博師」のルドルフ・マテが監督にあたった。製作はロバート・アーサーとメルヴィル・タッカーの2人。

「ミシシッピの賭博師」のアーヴィング・グラスバーグが撮影し、「タンガニイカ」のジョセフ・ガーシェンソンが音楽を担当した。出演者は「ジョニイ・ダーク」のトニー・カーティス、「炎と剣」のジャネット・リー、「成吉思汗」のデイヴィッド・ファーラー、「地球最後の日」のバーバラ・ラッシュ、「偽りの花園」のハーバート・マーシャル、トリン・サッチャー、ダニエル・オハーリー、フィス・ウィリアムズ、アイアン・キースらである。

わが国で、シネマスコープ版と普通版の両方が公開される。
 

 

 

 

 

ちなみにシネマスコープとは、横長の映画の事ですね😉

 

 

そんな本作の冒頭のストーリーは以下の通り!

 

① 本作の舞台は15世紀のイギリス。年老いた英国王ヘンリー4世は、オルバン侯という貴族に執政をサポートしてもらっていましたが、オルバン侯は背面服従な人物であり、チャンスがあればヘンリー4世を廃して、自分が国王になりたいと考えていました。

 

キツネ狩りの最中、具合が悪くなり

城へと引き換えしてしまったヘンリー4世。

ふふふ。もうすぐ俺の時代だ!

 

 

② ヘンリーが去った後もキツネ狩りを続けていたオルバン侯は、メグという美しい娘が暮らしている農家を発見し、メグを略奪しようとしますが、兄のマイルズに反撃されて退却を余儀なくされますあせる

 

悪名高きオルバン侯が来て

あわてて家に隠れたメグでしたが

目ざとくメグを発見した

オルバン侯は彼女を捕らえるよう

命じましたが…

 

喧嘩っ早いメグの兄のマイルズは

オルバン侯の息子を

ボコボコにしてしまいます!

 

 

③ 退却させたといっても農家があるのはオルバン侯の領主ですので、すぐに兵士たちが報復にやって来るだろうと考えたメグとマイルズの育ての親のディコンは、2人を村の修道院へと連れて行き、修道院に預けておいた2人の実父が書いた手紙とヒポグリフの紋章が付いた指輪を持たせ、マクワースという侯爵が統治している城へと向かうよう命じました。

 

突然、実父の持っていた指輪を渡され

困惑してしまうマイルズ。

僕たちの父さんは何者だったの!?

 

 

④ その後マクワース侯の居城に到着したマイルズでしたが、侯爵と謁見する前に城内の兵士たちと大喧嘩を始め、今度はマクワース城の兵士をボコボコにしてしまったのです!!

 

自分を見て笑ったという理由で

謁見前に大太刀回りを始めるマイルズ!

これで2度目ですね。

 

 

おいおいマイルズ。

 

喧嘩ばかりして、ヒポグリフの紋章について調べなくていいの??

 

 

 

さて、そんなマイルズとメグの父親は、いったいどんな人物だったのでしょうか?そして怒り出すと止まらない番長気質のマイルズをマクワース侯は受け入れてくれるのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

ちなみにマクワース城は

騎士を育成する練兵場がある場所!

 

そんな練兵場に入隊した直後に

先ほど兵士たちと再び喧嘩を始めてまう

マイルズの明日はどっちだ!?

 

 

 

【私の感想】細部にワクワクする映画!

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は中世イギリスの貴族や兵士たちが、どのような暮らしをしていたのかがご覧になった方に理解できるよう丁寧に作られている時代劇。

 

兵士の訓練方法、中世の女性たちの服装事情、貴族たちの食事の作法、騎士の任命式、鎧の着方、馬上試合、様々な武器の扱い方、そして門長の意味などが90分という短い上映時間の中で観ることができるので、観客はストーリーだけでなく細部の描写にもワクワクするのではないかと思われます。

 

 

そう。

 

神は細部に宿る。

 

 

 

スター・ウォーズの第一作目が観客から熱狂的に受け入れられた理由は、ストーリーだけでなく、武器、未来道具、惑星ごとの世界観、様々なタイプの宇宙人、ファルコン号やデススターのような見た事もない創造物などの細部まで徹底的に拘った造形が、観客の創造力と刺激したらであるのと同様、本作におけるイギリス中世の描写もまた、観客の想像力を激しく刺激するのではないかと思います。

 

なんて剣と盾を持っていると

杖の老人に勝てないの?

それは盾の扱いが慣れてないと

かえって邪魔になってしまうから?

 

どうして騎士は手綱を持っちゃダメなの?

それは馬上試合ではジャベリン(槍)と

盾を持ってないといけないから!

そんな中世イギリスの世界が

理解できるよう作られている本作は

観ていてワクワクするのです😊

 

 

私見ですがそんな本作は罠にはめられ滅亡した貴族の一族の生き乗りであるマイルズが、騎士道精神を学んで復讐を果たす捲土重来の物語であると同時に細部までこだわった作品には、時間と手間と練達が必要である事が観客にも伝わって来る事を理解できる作品ではないかとう思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

ハルバート(槍)vsモーニングスター!

椅子もテーブルも壊れてるので

ひょっとしたら本物汗汗汗

 

またまた兵士と戦っている

マイルズなのですが

凡百の中世映画より

様々な武器の戦いが観れる本作は

観ててワクワクするのです!

 

 

 

という訳で、本シリーズはこれにて終了。

長い間お付き合い頂き、本当にありがとうございました😊
 

次回からは、本ブログの1年間を振り返るアーカイブをお送りしたいと思いますので どうぞよろしくお願いいたします。

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

さらば発掘良品!!