こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力とさらばレンタル映画屋さんというテーマで
透明人間(2020)
(原題: THE INVISIBLE MAN)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★想像力とさらばレンタル映画屋さん?
本シリーズは令和5年10月31日を以て閉店となるSHIBUYA TSUTAYAのレンタルDVD事業への感謝をこめてお送りする特別企画。
2万6000本もの在庫を用意し、渋谷系というカルチャーの萌芽期から若者たちの映画の図書館のような存在だったSHIBUYA TSUTAYAさんに敬意を表し、閉店直前まで4階の特設コーナーで企画されていた作品群をご紹介させて頂ければと思います😉
10月17日現在、TSUTAYA SHIBUYAのレンタル階は遂に侵入禁止となっており、レンタル業務は終了となりました。
ですので4階で開催されていたTSUTAYA SHIBUYAkの特集コーナーも既に存在しておりませんが、本ブログでは閉店直前まで行われていた、最後の企画の一つである「A24&BLUMHOUSE」について解説させて頂いております。
本日は「BLUMHOUSE (ブラム・ハウス)」というスタジオが作った「透明人間 (THE INVISIBLE MAN)」という作品!
「透明人間 (THE INVISIBLE MAN)」というのタイトルの作品は、1933年から作り続けられている有名なモンスター映画!!
1933年の「透明人間 (THE INVISIBLE MAN)」は
ユニバーサルの伝説的なモンスター映画!
そんなユニバーサルのレジェンド・モンスター映画のタイトルを冠する本作は「透明人間なんてもう古いよ!」というような観客にこそ観て頂きたい、ブラム・ハウスの真骨頂のような作品なのです🎃
いるの?いないの?透明人間!
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば、本作の解説は以下の通り。
はい。
本作を監督されているのは「ソウ」という作品をたった18日間で撮影して、ソリッド・シチュエーションという新ジャンルを確立したジェームズ・ワン監督の盟友とも言えるリー・ワネル監督の撮られた作品!
そんな本作の冒頭のストーリーは以下の通り 。
① 映画の冒頭のシーンは、主人公のセシリアという女性が、豪邸に住むエイドリアンという名の夫の家から夜中に脱出するシーン。劇中で詳しくは語られませんが、天才肌の光学研究者であるエイドリアンは支配欲の良い人間で、セシリアの人格を無視して監禁同然の状況に追い込んでいたため、隙をみてエイドリアンに睡眠薬を飲ませたセシリアは、必死の思いで豪邸を抜け出し、敷地の外で待っていた実妹のエミリーの車に乗って逃亡します。
深夜にこっそり家を脱出するセシリア!
② 逃亡したセシリアは友人で刑事をしているジェームズの家に匿われますが、重度のPTSDを患っていたセシリアは、いつエイドリアンが現れるかもしれないという恐怖のあまり、外に出る事もできない生活を送っていました。
怖くて外に出れないセシリア。
③ ですがそんなセシリアの元に、エイドリアンが自殺したという知らせが届きます。エイドリアンには莫大な資産を所有しており、妻であるセシリアは彼の遺産を相続する事となったのです。
遺産相続の手続きを担当するのは
エイドリアンの実弟のトム。
弁護士であるトムは、真摯な態度で
相続の手続きを説明しました。
④ エイドリアンの恐怖から解放されたセシリアは、自分を匿ってくれたジェームズへの恩返しとして、彼の娘のシドニーが大学進学するための資金をプレゼントする事にしたため、3人にとって幸せな時が訪れたのですが、翌日、身に覚えのないセシリアからの誹謗メールを受け取ったエミリーが絶縁宣言して来た事を受け、そのメールを書いたのはエイドリアンであり、彼はまだ死んでいないのだと確信したのです!
エミリーに会いに行ったセシリアは
メールに激怒したエミリーから
絶縁宣言を受けてショックを受けますが…
家に帰ってメールをチェックすると
自分のパソコンからエミリー宛に
酷いメールが送られていた事を発見し
エイドリアンが生きていて
自分に復讐していると気づいたのです!
さて、果たして自殺したはずのエイドリアンは、生きていたのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
エイドリアンが生存していると
セシリアが思った理由は
ここ数日、身の回りに怪しげな事が
起こり続けていたから!
あれれ?
さっきまでなかった瓶が洗面所に。
尚、その瓶はセシリアが
エイドリアンの元から逃げた時に
道に落したものだったのです…
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は、透明になれる薬を飲んでしまった男の身に起こった悲劇を描いた従来の「透明人間」とは全く異なったテイストの作品!!
映画の冒頭、命懸けで逃亡したエイドリアンの元から逃亡したセシリアは、エイドリアンは全てを支配して、自分の想い通りに動かす男だと言いますが、既に死亡している(と言われている)エイドリアンがどんな人間だったのかは、観客である私たちは知る事ができませんので、彼は文字通り「透明な人間 (THE INVISIBLE MAN)」であり、もしセシリアが言っている事を信じるのであれば、本作は「存在しているからどうか分からない人間 (THE INVISIBLE MAN)によるストーカー映画」となっているのです!
そう。
単語には複数の意味が隠されている場合があるもの。
これ以上はネタバレになってしまうので言及を避けますが、本作は「透明人間の恐怖の映画」であると同時に「人間が描かれない人物の動静に疑心暗鬼になるユージュアル・サスペクツのような映画」でる上に「本当の透明人間は誰なのかを観客に推理させる、許されざる者のような映画」にもなっているよう思えるのですが、皆様はどう思われますでしょうか?
テーブルの上のナイフが
エミリアがいなくなった時に消失!
落ちただけなのか?
透明人間の仕業なのか?
それともこのシーンはもしかすると
ナイフがなくなった事を
透明人間になったエイドリアンが
盗んだと言ったセシリアが
他者に説明するための
再現映像のようなものなのか?
尚本作では、エミリアの行動とは別に
彼女の写った監視カメラ映像が描かれており
エミリアの行動や言動が
本当なのかに疑念を抱かせているのです。
という訳で次回は
A24とBLUMHOUSE④
というテーマで
フッテージ
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆