こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と70年代クラヤミ・ホラーというテーマで
血まみれ農夫の侵略(1971)
(原題:INVASION OF THE BLOOD FARMERS)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★想像力と70年代クラヤミ・ホラーとは?
本シリーズは70年代に公開された、おどろおどろしいホラー映画を特集したもの!
60年代のカウンターカルチャーの終焉や環境汚染問題、核戦争の恐怖や校内暴力、そして政治不信などが吹き荒れていた70年代のホラーは、どこか病んだ感じがする鬱展開のホラー!
ですがエンターテイメント系ホラーとは異なり、鬱展開のホラーは観終わった後についまでも記憶の中に残るような、忘れられない作品でもあるのです…
本作では、そんな70年代に作られた暗闇系のホラー映画を特集させて頂きました🎃👻💀😆
本作は1971年に公開されたアメリカ映画。
「血まみれ農夫の侵略」というのは、かなりぶっ飛んだ邦題のような気もしますが、原題も「INVASION OF THE BLOOD FARMERS (採血業農夫の侵略)」ですので、むしろ原題に忠実なタイトルですね😊
尚そんな本作は、意外な事にホラーというよりも、ほのぼの系のコメディ・ファンタジーのような作品となっているのです!
不気味なタイトルに反して
どこか牧歌的な雰囲気のある
ホラー・ファンタジーなのです😘
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば、本作の解説は以下の通り。
ん?
「キネマ旬報社」さんの解説では、血の出るホラー映画はおしなべて「スプラッター」と表現されているようですが、スプラッター・ホラーとは「死霊のはらわた」や「死霊のえじき」のように、過剰なまでに内臓が血が画面に登場する作品の事であり、本作は明らかにスプラッター映画ではないと思うのですが…
(「死霊のはらわた」より)
尚、そんな本作の冒頭の内容は以下の通り 。
① 映画の冒頭、ニューヨーク州ウェストチェスター郡の人気のない道をジム・キャリーという地元の男が血まみれでフラフラと歩きながら地元のダイナーへと入って行き、その場で息絶えてしまいました。
血まみれでフラフラ道を歩くジムは…
近所のダイナーに入り息絶えてしまいます!
② 地元で病理学を研究しているアンダーソン博士が死体から摂取した血を調査した結果、ジムの死因は血が自己増殖して体を破裂させたというものだったのです!
ジムの血は勝手に増殖しておるぞ!!
③ アンダーソン博士の助手のドンは、これは緊急事態だから関係省庁に知らせようと進言しますが、自分が血の増殖を止める事ができれば研究者として評価されると言って、自宅の地下室で研究を続ける事にしたため、その間、街を訪れたヒッチハイカーや旅行者などが次々と行方不明になってしまいます。
大変じゃドンくん。
一晩で血がこんなに増えてしまった!
④ 尚、この増血事件の真相は、キリストが生きていた時代に暗躍していたドルイドの女王の復活の儀式のための生贄候補を探し出すための人体実験であり、増血剤の「サングロイド」を投与しても増血しない人間を探し出して、その人間の血を女王に投与させる事で女王の復活を目論むドルイドの神官は、配下の農夫たちに人々を拉致するよう命令していたのです!
女王を復活させるために、
血の増えない生贄を見つけるのだ!
…なんか頭がクラクラして来る展開ですね
さて、果たしてアンダーソン博士は、サングロイド投与による増血の謎を、独力で解明する事ができるのでしょうか?そしてドルイドの女王は復活してしまうのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
こいつの体は生贄としてどうだ?
ダメです。増血しちゃいました!!!
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作はご覧になった方の多くがZ級ホラーだと酷評されているチープな作品。
ストーリーも粗削りであり、特撮も絵の具のような血糊くらいしか使用しておらずねアクションやセクシーな見せ場も全くない本作は、変な映画だと嘲笑されても仕方がない作品かもしれません。
ですが逆に考えると、このレベルの作品でも映画として上映する事ができた70年代というのは、自分の作りたい作品を製作する事が許されていた、クリエイターにとっては幸福な時代だったと考える事もできるのではないでしょうか?
そう。
何かを製作するために必要なのは、失敗して経験値を挙げる事!
60年代に、今までにないような音楽を演奏していたロックバンドがレジェンドとなったように…
80年代に変なTVゲームやビデオクリップを作っていた方々が、次世代クリエイターとなっていったように…
70年代のホラー映画は、ドライブインシアターなどで若者たちに観てもらえるという環境を通して様々な試行錯誤をし、やがては映画業界で屈指の人気コンテンツとなっていった事を考えれば、本作のような、色々ツッコミどころがある作品もまた、憎めない作品のように思えてくると思うのですが、皆様はどう思われますでしょうか?
ひなたぼっこをしている女性の額に
農夫がバトンを当てると
女王の顔が写った後、
血まみれになって女性が昏倒!
…これ、どいうい意味?
はい。
こいういシーンを考察するのが
本作の楽しいところ😄
私としては、このバトンは
女王の魔力を従者が間接的に
使用できるようになる
ドルイドの魔道具ではないかと
考察しているのですが
皆様はどう思われますでしょうか?
という訳で次回は
まさかのパロディ!
と言うテーマで
人喰いアメーバの恐怖2
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たい日本未公開1970年代ホラー
「BLOOD OF GHASTLY HORROR(1971)」
マッドサイエンティストが
負傷した兵士の脳に
電子機器を埋め込みますが
兵士は精神に異常をきたし
ゾンビのようになってしまいます!
ん?
それってフランケ…