こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日想像力と70年代クラヤミ・ホラーというテーマで

 

 

デビルズ・トラップ
密室ホテル女子学生の恐怖(1972)

(原題:TERROR AT THE RED WOLF INN)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★想像力と70年代クラヤミ・ホラーとは?

 

本シリーズは70年代に公開された、おどろおどろしいホラー映画を特集したもの!

 

60年代のカウンターカルチャーの終焉や環境汚染問題、核戦争の恐怖や校内暴力、そして政治不信などが吹き荒れていた70年代のホラーは、どこか病んだ感じがする鬱展開のホラー!

 

ですがエンターテイメント系ホラーとは異なり、鬱展開のホラーは観終わった後についまでも記憶の中に残るような、忘れられない作品でもあるのです…

 

本作では、そんな70年代に作られた暗闇系のホラー映画を特集させて頂きました🎃👻💀😆

 

 

 

 

 

どんなホラー?

 

本作の原題は「TERROR AT THE RED WOLF INN (レッド・ウルフ亭の恐怖)」

 

「レッド・ウルフ亭の恐怖」ですので、密室ホテルとはレッド・ウルフ亭の事であり、本作は女子学生がレッド・ウルフ亭に監禁される恐怖を描いた作品だと思われる方も多いのではないかと思います。

 

 

ですが本作は、出入り自由なレッド・ウルフ亭で女子学生が3日間を過ごすという「邦題詐欺」というべき作品なのです😅

 

女学生以外の女性も自由に出入りできる

レッド・ウルフ亭での起こった出来事とは!?

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば、本作の解説は以下の通り。
 

『エッチの国のアリス』のバッド・タウンゼント監督が、異常な夫婦による人肉晩餐会の恐怖を描いたサスペンスホラー。

ある日届いた謎の招待状に導かれ、豪勢な持てなしを受ける女学生たち。

しかし、彼女たちはひとりまたひとりと姿を消していき…。

【スタッフ&キャスト】監督:バッド・タウンゼント 製作・出演:マイケル・マクレディ 脚本:アレン・アクター 撮影:ジョン・マクニコル 出演:リンダ・ギラン/ジョン・ニールソン/アーサー・スペース/メアリー・ジャクソン

 

 

 

 

…「エッチの国のアリス」!?

 

ちなみに原題は「ALICE IN WONDERLAND: AN X-RATED MUSICAL FANTASY」です。

 

こちらが「エッチの国のアリス」😅

 

 

尚、そんな本作の冒頭の内容は以下の通り 。

 

① 主人公のレジーナは都会のアパートで独り暮らしの女子大生。今日から春休みに突入し、友人たちは旅行に出かけるようですが、彼女は課題図書らしき本と手紙を持って自宅に帰りますので、旅行の予定はないようです。

 

他の学生は仲間と連絡を取ってますが

レジーナは本を持って帰宅です…

 

 

② ですが彼女の元に届いた手紙には「貴方はリゾートホテルのレッド・ウルフ亭での宿泊と食事が無料になる権利を獲得しました」と書いてあったためにレジーナは大喜び!早速電話をして、何故応募もしていないのに当選したのかを質問しますが、電話に応対した人間はその事には答えず、今日飛行機が出発するので、急いで飛行場に来るようレジーナに伝えました。

 

なんで応募もしていないのに当選?

怪しさいっぱいの手紙ですが

一人で春休みを過ごす予定だったレジーナは

大喜びで参加を希望します!

 

 

③ レジーナが飛行場に着くと待っていたのは小さなセスナ機で、到着したのはリゾートというより人里離れた辺鄙な場所。空港に車で出迎えに来ていたベイビージョンという名前の青年はハンサムですが、無灯火で車を疾走させるちょっと変わった青年で、レッド・ウルフ亭は祖母のエブリンが購入した古い屋敷だと聞かされます。

 

迎えに来たベイビージョンは

ちょっとカッコイイ青年!

なんだか素敵な春休みになりそう😍

 

 

④ レッド・ウルフ亭に到着したレジーナは、当主のヘンリーと妻のエブリン、そしてレジーナと同様、ホテルに無料で招待されたパメラとエドウィナという女性たちから歓迎を受けます。その晩はレジーナの歓迎パーティが開催され、食べきれないほどの御馳走が振る舞われますが、真夜中に喉が渇いて目を覚ましたレジーナが水を飲みに厨房へと向かうと、頑丈な鍵がかけられていた冷凍室のドアが開き、包丁を持ったベビージョンが現れたのです!

 

食べきれないほどの料理の

ほとんどは肉料理!

おいしいけど食べきれないあせるあせる

 

食後、熟睡したレジーナですが

喉が渇いて厨房に行くと

包丁を手に持っベビージョンが

冷蔵室から登場し

レジーナは悲鳴を上げたのです!!

 

 

…むむむ。

 

勘の鋭い方なら、もうこの作品の内容はご理解頂けたのではないでしょうか?

 

 

 

さて、果たして次々と無料で若い女性を招待するレッド・ウルフ亭の住人たちは、どんな秘密を隠していたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

美味しそうに肉を頬張るレジーナたち!

でも、これは何の肉なの?

 

 

 

【私の感想】ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家は何のため?

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作はヘンゼルとグレーテルの現代版のようなホラー映画!

 

ただし、一人寂しく春休みを迎えていたレジーナが招かれたのはお菓子の家ではなくお肉の家!

 

 

レジーナより前にレッド・ウルフ亭に宿泊していたパメラとエドウィナは、レジーナより前に帰宅する事になりますが、何故か二人とも別れの挨拶を告げる事なく立ち去ってしまい、レッド・ウルフ亭では今夜もまた肉の饗宴が開かれ続けるのです…

 

今夜はパメラのお別れ会!!

さようならパメラ、色んな意味であせるあせる

 

 

そう。

 

ヘンゼルとグレーテルで一番怖いのは、魔女が子供たちを食べる理由がハッキリと説明されていない事!

 

 

もし魔女にとって普段から子供を食べる習慣があったのなら、人里離れた森で暮らしながらも子供を呼び寄せる必要があり、お菓子の家は子供を呼び寄せるための罠だったと考えられます。

 

だとすると、かつて第二次世界大戦でパイロットだったヘンリーが、何らかの理由で人肉を食べなければならないような体験をして、人喰いが忘れられなくなってしまった後にアメリカに帰国したとしたなら、やはり人里離れた場所に住みながら、人間を呼び寄せる罠を仕掛けなければならなかったのではないでしょうか?

 

裏庭にあった離れには

パイロット時代のヘンリーの写真。

そういえばベビージョンは

レッド・ウルフ亭は

エブリンが購入したと言ってました…

 

劇中詳しい説明はありませんが

もし人喰いを覚えたヘンリーのために

エブリンかが人里離れた

レッド・ウルフ亭を購入したとしたら

この家は現代のお菓子の家かも…

 

 

 

私見ですがそんな本作は警戒心の薄い女子大生のレジーナが、胡散臭い誘いに乗ってレッド・ウルフ亭へと行って体験する恐怖譚の映画であると同時にヘンリーとエブリン側の視点で観るのであれば、人肉と常食となってしまった人間が、どのような方法で獲物を捕食するのかを描いた「人喰い人間の生態観察映画」としても観る事がてきるのではないかと思うのですが、皆様はどう思わ

 

レッド・ウルフ亭の近海には鮫!

周囲の民家はどれも廃屋!

そんな場所は、現代の迷いの森では?

 

 

 

 

という訳で次回は

 

変なタイトルはやめて

 

というテーマで

 

インモラル個人教師

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい日本未公開1970年代ホラー

「ALICE IN WONDERLAND: AN X-RATED MUSICAL FANTASY (1976)」

 

日本未公開作品で

ビデオでしか発売されなかった本作は

コメディ・ミュージカルらしいので

ミュージカル映画史のためにも

是非配信またはDVD化をお願いいたします!