こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑲というテーマで

 

凡ては夜に始まる(1960)

(原題:ALL IN A NIGHT'S WORK)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★発掘良品の発掘とは?

発掘良品とは、惜しまれながらも2022年3月に終了を迎えた、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズとなっております😄

 

 

↑今月のラインナップの詳細はコチラ!

 

 

残されたピアスは誰のもの?

 

本作は1960年に公開されたアメリカのラブコメディ。

 

原題も邦題と同様「ALL IN A NIGHT'S WORK (すべては一夜の仕事)」というタイトルですので、ロマンティックな響きを感じますが、本作の冒頭で起こった「一夜の出来事」とは、老実業家の不審な死亡事件。

 

 

フロリダのリゾート・ホテルで死亡していた老実業家の部屋には荒らされていた痕跡があり、床には女性もののピアスが残されていたのです!

 

リゾート・ホテルで

死亡していた大企業の老社長。

 

そんな彼の部屋の床には

ピアスが一つ残されていたのです…

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

「果てしなき夢」のジョセフ・アンソニー監督がマージット・ベスジとオーエン・エルフォードの原作を映画化したミステリー・コメディ。

脚色はエドモンド・ベロイン、モーリス・リッチリン、シドニー・シェルダンの3人の共同。

撮影は「果てしなき夢」のジョセフ・ラシェル。

音楽はアンドレ・プレヴィン。出演するのは「オーシャンと十一人の仲間」のディーン・マーティンとシャーリー・マクレーン。製作はハル・B・ウォリス。
 

 

 

むむむ。
 
作品の内容に関する記述が一切ありませんねあせるあせる

 

ちなみに本作の冒頭のストーリーは以下の通り!

 

 

① フロリダのホテルで出版会社社長のライダー大佐が死亡しており、床にピアスが一つ落ちているのが発見される。

 

部屋に落ちていたのは

「好」という字のピアス!

…愛を感じます😍

 

 

② ライダー大佐が死亡した晩の深夜、半裸の女性が大佐の部屋から飛び出して来たという目撃情報があり、このスキャンダラスな出来事がマスコミに報道されるのを怖れた会社の上層部は、警察には通報せず社内で事件を解明する事にする。

 

「社長!こんな死に方は困りますあせる

出版社上層部は警察には知らせず

社内でこの事件を解明する事にします。

 

 

③ 死亡した大佐の宇都を継いで社長の座に就く事となった甥のトニー・ライダーは、もしライダー大佐の部屋にいた女性が彼の財産を狙っているのであれば、彼女はライダー大佐の葬式に参列し、自分の存在を関係者に分かるようにアピールはずだと考え、式の当日、不審な女性がいないかチェックする事にします。

 

新社長のトニー・ライダーは

実務経験はありませんが

女性にも男性にも好かれる好人物。

そんなトニーの初仕事は

死んだ叔父の愛人探しでした!

 

 

④ 葬式の当日、トニーは葬儀の間ずっと号泣し続けている女性を発見しますが、彼女は彼の就任した出版社の労働組合に所属しているケティ・ロビンスであり、つい先日トニーの前に現れ、賃金交渉を通じて好意を抱くようになっていた女性だったのです!

 

葬儀中、大声で号泣していた

不審な若い女性は…

 

前日トニーと労使交渉お締結し

意気投合していた調査部に所属する

ケティ・ロビンスだったのです!

 

 

 

むむむむ。

 

労組問題に関与していた女性が、対決していた前社長の葬儀で号泣しているのは、なんだか怪しいですね汗汗汗

 

 

 

さて、果たしてケティ・ロビンスは、ライダー大佐の死に関与していた疑惑の女性なのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

そんなケイティが嘆いていたのが

片方失くしたピアスの事!

…もうケイティが犯人確定では!?

 

 

【私の感想】1960年代のブリジット・ジョーンズの日記!

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は、2001年に公開された「ブリジット・ジョーンズの日記」という作品によく似ているラブ・コメディ。

 

「ブリジット・ジョーンズの日記」

 

 

善人なのに失敗続きで、中々意中の人と恋仲になれないブリジット・ジョーンズは、公開当時、等身大の女性の姿を描いたラブコメディととして一世を風靡しましたが、本作や、次回ご紹介させて頂く「画家とモデル (1955年作品)」という作品などを発掘してみると、「ブリジット・ジョーンズの日記」は革新的な作品だった訳ではなく、1950~60年代にも、善人なのにオッチョコチョイで、折角の良縁を成就させる事ができないケティ・ロビンスのような女性は、何度も映画で描かれていた事がご理解頂けると思います😊

 

善人なのに失敗続きの

ブリジット・ジョーンズですが…

 

1960年代にもケティのような

ブリジット系の女性は

多数存在していたのです!

 

 

 

そう。

 

自分が生まれていない時代の状況というものは、歴史的な資料を参照しない限り、なかなか把握できないもの!

 

 

 

私見ですが、近年人権問題について発言する方の中には、過去について調べる事なく、憶測や伝聞だけで、女性はずっと虐げられていたと主張する方もいらっしゃねのですが、もしそうであるなら、本作のような作品も作られる事はなかったのではないかと考えるのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

ドジっ子のケイティは、

善意で人助けをしたのに

トラブルに巻き込まれ

婚約者に誤解されてしまいます!

 

そして恐らく、彼女のような

生きるのに不器用な女性は

1960年代以前にも

存在していたと思われます。

 

ではそんな女子は

みんな不幸な人生だったの?

 

いいえ。

 

60年代映画である本作でも

善人のケイティは

周囲の人から愛されて

幸せが訪れます。

 

映画を鑑賞する事で

1960年代は女性にとって

どんな時代だったかを

検証してみるのは

現代女性の生き方について

考える上でも

有意義な事かもしれません。

 

 

 

 

という訳で次回は

 

ジム・キャリーのプロトタイプ

 

というテーマで

 

画家とモデル

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい発掘良品!
「ミンクの手ざわり」

こちらの作品も1960年代の

女性の実像を知る事ができる

ラブ・コメディ映画!

 

1960年当時から

自分の言いたい事を言い

やりたい事をする

ありのままに生きる女性は

いっぱいいたのだと思います😆