こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑰というテーマで

 

ザ・ゲート(1987)

(原題:THE GATE)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★発掘良品の発掘とは?

発掘良品とは、惜しまれながらも2022年3月に終了を迎えた、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズとなっております😄

 

 

 

 

80年代は「子供が〇〇する」時代!

 

本作は1987年に公開されたアメリカ映画。

 

1980年代と言えば、子供たちが映画の主役だったレアな時代!!

 

 

子供が宇宙人と接近遭遇する「E.T.  (1982)」、子供がモンスターを飼う「グレムリン (1984)」、子供がスペースシャトルを操縦する「スペース・キャンプ (1986)」、子供が夜中のシカゴをさ迷う「ベビーシッター・アドベンチャー (1987)」、子供が海賊の隠した財宝を探す「グーニーズ (1985)」などなど、80年代の子供たちは八面六臂の大活躍だったのです😆

 

オーストラリアの子供はBMXで悪党退治!

(「BMXアドベンチャー」より)

 

 

尚、本作に登場する80年代の少年たちは、子供だからこそ震えあがるような恐怖を体験するのです!!

 

少年だから恐怖するものって何?

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

大地の裂け目から現われた悪魔と戦う少年たちの姿を描く。

製作はジョン・ケメニー、監督・原案はティボー・タカクス、脚本はマイケル・ナンキン、撮影はトーマス・ヴァモスが担当。

出演はスティーブン・ドーフ、ルイス・トゥリップほか。

 

 

 
…どストレートな解説ですね😓
 
 
ですがこれでは内容が分かりにくいと思いますので、もう少しだけ解説を加えてさせて頂くと「大地の裂け目」というのは、主人公の少年グレンの家の庭にあったツリーハウスを撤去した際にできた穴の事!
 
怪物が大好きなグレンは、内向的なタイプの少年。
 
 
グレンの家は父母と姉のアル(アレクサンドラ)の4人暮らしですが、思春期になったアルには恋人ができて、最近はグレンとはあまり遊ばなくなってしまいました。
 
アルとの思い出のツリーハウスも
取り壊されてしまいました…
 
 
ツリーハウスの根っこを撤去されるのをぼんやりと見ていたグレンがふと足元を見ると、そこには卵のような石の内部に結晶が作られている晶洞石を発見します。
 
晶洞石を見た悪友のテリーは、もっと見つければ大金持ちになれると言って、木の埋まっていた場所の近くを掘り、もう一つの晶洞石を発見しますが、彼が掘った場所には大きな穴が開き、中から異様な匂いが噴き出してきました。
 
根っこの下から出て来たのは晶洞石!
 
悪友テリーは、晶洞石を売れば儲かると
根っこのあった場所を掘りますが
そこには深い穴が開いてガスが噴き出します!
 
 
 
…なんだか不気味な展開ですね。
 
ですがこの後グレンの父母が旅行に出かけ、アンとグレンだけで3日間留守番している間も、家には不気味な出来事が起こり続けます。
 
 
 
 
グレンの部屋の窓に貼りついていた蛾の大群!
 
 
 
アンの友達たちの超能力ごっこで、宙に浮いてしまったグレン!
 
あれ!浮いちゃったあせる助けて!!
 
 
グレンの家に泊まりに来たテリーは死んだ母親に再開!
 
死んだ母親が玄関の前に!!
 
 
ですが母親だと思ってテリーが抱き着くと、母親の姿はグレンの家で飼っていた老犬アレックスの死体に代わってしまったのです!
 
母親の姿は老犬アレックスに!
しかも、さっきまで元気だったアレックスは
死体になっていたのです!!
 
 
え?
 
展開がさっぱり分からない!?
 
 
 
はい。
 
それこそが本作の最も恐ろしい部分なのです!!
 
 
 
さて、ツリーハウスの下の穴から始まった数々の怪異は、この後どんな災厄をグレンたちにもたらしたのでしょうか?
 
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
 
グレンの部屋の壁の中で蠢く何か!!
そう言えばテリーは、グレンの家の建設中に
事故で亡くなった作業員の死体が
壁の中に埋め込まれたって言ってたような…
 
 

 

【私の感想】 少年版“不安の種”

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は、子供の観客を思いっきり怖がらせるために作られたようなジュブナイル向けホラー映画!

 

 

まだ理性が未成熟な少年たちにとって、怖い事というのは、自分たちの身近にある不安がカタチになったもの!

 

 

 

例えば、庭に空いた深い穴…

 

例えば、大人が聞いている悪魔をたたえるようなレコード…

 

例えば、愛犬の死と、死体の処理方法…

 

例えば、ベッドの下で自分を狙っている怪物…

 

 

 

そう。

 

理性ではなく感覚的な恐怖というのは、理性的でないからこそ、無条件の怖さを感じるものなのです!!

 

ベッドの下には何もいない?

でも、もしいたとしたら僕はどうなるのあせる

 

 


私見ですが本作は、大人になってしまった方がご覧になったとしても、あまり恐怖を感じる事はない子供向けの作品である反面もし皆さんが夜中に一人でトイレに行く事が怖くてたまらない少年だったとしたら、トラウマ級に怖い展開が続くホラー映画ではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

例えば、ロックアルバムの不気味な挿絵は、

大人にとっては何でもないものですが…

 

イマジネーションとして受け取った子供は

怖い怪物を想像するのではないでしょうか?

 

本作は「IT」をより少年向けにしたような

ホラー映画なのです!

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

女の子の不安と期待

 

というテーマで

 

狼の血族

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい発掘良品!
「狩人の夜」

金の匂いを嗅ぎつけた
シリアルキラーのニセ伝道師は
金の在り処を知る子供に近づくために
未亡人に近づいて義父となり

子供たちを追い詰めてゆきます…

本作は絶望的に恐ろしい

暗黒童話なのです!