こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日想像力とRAT-TAT-TATというテーマで

 

 

EMMA/エマ

デッド・オア・キル(2017)

(原題:jagveld)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★想像力とRAT-TAT-TATとは

 

今月のテーマは、近年増加しているRAT-TAT-TAT(ラッタッタ)と軽快に銃を撃ちまくるガン・シューティング作品をセレクトして、エンターテイメント系のアクション映画をご紹介されて頂く"残弾無制限のガン・アクション"特集🔫

 

ゲームやコミックのようなガン・アクションの世界をお楽しみ頂ければ幸いです😆

 

 

 

 
 
アフリカーンス語の映画!

 

本作は2020年に公開された南アフリカの映画。

 

原題は「jagveld」という読みづらい文字となっていますが、本作は南アフリカで使用されている「アフリカーンス語」という言語で作られた作品!

 

ちなみに日本版のDVDジャケットは

ワイルド・スピード風のテイストですが…

 

現地版のポスターからは

只ならぬ雰囲気が漂って来ます!!

 

 

南アフリカ共和国の公用語の一つで、オランダ系白人であるアフリカーナーが使用している言語で作られている本作は、知られざる南アフリカの現実を描いた興味深い作品となっているのです…

 

兵士ではない男たちが

銃を持って荒野を走る南アフリカ!

 

南アフリカにはバイト感覚で麻薬を売買する

武装した大学生がいるのです!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば、本作の解説は以下の通り。
 

南アフリカの荒野で悪に立ち向かう女性の戦いを描くリベンジアクション。

帰宅途中の女教師・エマは、荒野でエンストしてしまい歩いていると、6人の暴漢に出くわす
 

監督・編集:バイロン・デイビス 脚本:デオン・マイヤー 撮影:ウィリアム・コリンソン 出演:リーンディ・ランド/テルティウス・メインティース/ティム・セロン/ニールス・ファン・ヤーレスヴェルト/バウアー・ボッシュ

 
 

 

 

んんん。

 

端的で分かりやすい解説ですね😊

 

 

ですが、これではあまりにシンプルですので、もう少しだけ解説を付け加えさせて頂くと、主人公のエマは小学校の教師。

 

エマは優しい小学校の教師!

 

 

休日に父親の住む荒野の実家に久しぶりに帰る事となったエマでしたが、心の中は喧嘩してしまった彼氏への想いでモヤモヤとしていました。

 

 

喧嘩の原因は、男友達と口論になった彼氏が、友人を殴った事に幻滅したから!

 

理性ある男性なら、どんな時でも暴力は使わないはずだと考えるエマは、彼氏と別れようと決意をします。

 

実家への帰途で、SNSを通じて

彼氏に別れを告げるエマ。

「暴力は絶対に許せない!!」

 

 

彼氏と別れを告げたエマは再び車に乗り込み、人気のない道を走り始めましたが、ほどなく車が故障して動かなくなってしまいました。

 

何もない荒野のために人影はなく、スマホも圏外あせるあせる

 

 

 

途方暮れていたエマですが、近くで銃声がしたのに気づき、助けを求めて銃声がした方へと向かったのですが、そこでは麻薬の密輸をしていた6人の男たちが、彼らを詰問した警察官を捕えて処刑しようとしている真っ最中だったのです!

 

荒野でエンストしてしまい

途方に暮れていたエマでしたが…

 

近くで銃声がしたのに気づき

誰かが猟をしているのだと思って

銃声がした方に向かいます。

 

ですが、その銃声は

麻薬密売を目撃した警察官を

ギャングたちが始末しようとして

発砲したものだったのです!

 

 

 

さて、警察官を処刑する現場を目撃してしまった暴力が大っ嫌いなエマは、一体どうなってしまうのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

目の前で処刑を目撃してしまったエマ!

 

人の死を目撃した直後

今度は自分が襲われる番になったエマ!

果たしてエマの運命は!?

 

 

 

【私の感想】治安と暴力の相関関係

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は「第9地区」や「チャッピー」と同様、南アフリカにおける治安問題を描いた作品の一つ。

 

 

アパルトヘイト(白人による人種隔離政策)が終了した後の南アフリカでは、軍人たちが大量に仕事を失った結果、銃器の使用に精通している白人のギャングが激増し、極端に治安の悪い地域が存在するようになりました。

 

ギャングはライフルやマシンガンなどを所有していますので、警察では太刀打ちできませんあせるあせる

 

本作でもリーダー格の男はスコープ付きの

高性能ライフルを所持しており

人間を狙撃した経験もあるようです。

 

 

そして、そんなギャングに憧れる学生たちは率先して彼らの部下となって、更に治安を悪化させてゆくのです…

 

麻薬を密売していた6人中3人は大学生。

彼らはギャングの協力者となり

大学構内で麻薬を売るつもりでした。

 

 

 

そう。

 

 

暴力を否定する人がいたとしても、残念ですが暴力を振るう人は、暴力を否定する人にも容赦なく暴力をふるうかもしれないのです!

 

ギャングと共にエマをレイプして

殺害しようとする大学生!

 

こうして南アフリカの治安は

連鎖的に悪化してゆくのです…

 

 

 

私見ですがそんな本作は、元傭兵の父親から軍事訓練を受けていたエマが、暴漢たちと壮絶な死闘を繰り広げるアクション映画であると同時に治安悪化と凶悪事件の相関関係を考えるキッカケとなるような作品であり、現在世界の中でも比較的平和である日本に、暴力を肯定するような人たちが来襲した場合、私たちはどうすべきかを問題提起してくれているような作品ではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 


エマが暴力が嫌いになった理由は

元傭兵の父親から、自分の身を自分で守れるよう

徹底したサバイバル術を伝授れたから!

 

暴力なんて人を傷つけるだけだと

父親の教えを否定していたエマでしたが

そんな彼女がギャングたちからの

暴力に抗う事ができたのは

暴力に対処する方法を知っていたから!

 

さて、翻って私たち日本人は

こんな状況下において

どのように対処すべきなのかは

理解できているのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

傭兵たちが経験すること

 

というテーマで

 

バトル・オブ・バンガス

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい"女の子vs殺戮者"の作品

「サプライズ」

 

殺戮映画に登場するヒロインは

悲鳴を上げてひたすら逃げ惑う存在?
 

いいえ!

本作は

殺戮者が登場する映画の世界に

修羅場にメチャクチャ強い

ファイティング・ガールがいたら?

というシチュエーションを描いた作品!
 

本作は「サプライズ」の名に相応しい

ファイティング・ガール映画なのです😆