こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日想像力とRAT-TAT-TATというテーマで

 

 

マリブ・エクスプレス(1984)

(原題:MALIBU EXPRESS)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★想像力とRAT-TAT-TATとは

 

今月のテーマは、近年増加しているRAT-TAT-TAT(ラッタッタ)と軽快に銃を撃ちまくるガン・シューティング作品をセレクトして、エンターテイメント系のアクション映画をご紹介されて頂く"残弾無制限のガン・アクション"特集🔫

 

ゲームやコミックのようなガン・アクションの世界をお楽しみ頂ければ幸いです😆

 

 

 

 

 

メチャクチャかっこいいポスター!

 

本作は1984年に公開されたアメリカ映画!

 

マグナムが構えた筋肉質の半裸の男性とセクシーな二人の女性が描かれている劇画タッチのポスターは、80年代っぽくてカッコいいですね😆

 

 

 

ですが、本作をアクション大作だと期待してご覧になると、きっとガッカリされるのではないかと思います。

 

本作は「男子の妄想が爆裂したようなポスターの映画」ばかりを撮られたアンディ・シダリス監督による、メチャクチャかっこいいポスターだけど内容が伴わない諸作品の1つなのです!

 

こんなポスターの作品ばかり作っていた

アンディ・シダリス監督

(「ステイシーにぶち込め!」より)

 

果たしてアンディ・シダリス監督の作風とは?

「グラマー・エンジェル危機一発」!!!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば、本作の解説は以下の通り。
 

セクシーな美女が激しいバトルを繰り広げるエロティックアクション第8弾。

とある犯罪組織の陰謀に巻き込まれた私立探偵の活躍を描く。

監督・製作:アンディ・シダリス 出演:ダービー・ヒントン/シビル・ダニング/アート・メトラーノ
 

 

 

 

んんん。

 

セクシーな美女が激しいバトルを繰り広げるエロティックアクション??

 

 

この書き方だと、作品内容を誤解される方が出て来てしまうと思いますので、少しだけ修正させて頂くと、本作は「セクシーな美女が激しいバトルを繰り広げる(が登場する)エロティックアクション(なシーンがある作品)」

 

本作にはたくさんの美女が出演されているのですが、彼女たちの多くは、プレイメイトのようなヌードモデルさんたち!

 

こんな感じのモデルさんたちです!

 

 

当然ながらモデルさんたちは俳優ではありませんので激しいバトルは演じられませんあせるあせる

 

ですので本作は、セクシーな美女が激しいバトルを繰り広げる映画ではなく、ストーリーに必然のないシーンでも女優さんたちが頻繁にヌードを披露するセクシーな作品となっておりますので、ご覧になる際にはご留意頂ければと思います。

 

とにかくヌードがいっぱい出ますので

充分ご留意ください😅

 

 

尚、本作は一応、東西冷戦時を舞台にしたスパイ映画!

 

主人公のコーディは一応私立探偵ですが、彼の両親は西海岸で複数のヨット・ハーバーを所有している富豪ですので、コーディ自身もマリブ・エクスプレスという豪華ヨットで何不自由ない暮らしている男ですので、あまり探偵としての能力を磨く事なく、毎日楽しく暮らしていました。

 

ですがある日、そんなコーディに仕事の依頼が舞い込みます!

 

 

 

と言ってもコーディへの依頼内容は、ルチアナという伯爵夫人とデートして仲良くなる事!

 

調査する理由も知らないまま、美人だという話を聞いてイソイソとルチアナの家へと向かったコーディは、あっという間にルチアナと親しくなり、その日の晩にベッドインに成功です!

 

煽情的な服でコーディを迎えルチアナに

渡したプレゼントは…

 

より煽情的なドレス出した!!

…二人の性的な相性はバッチリですね😅

 

 

 

という事は、これで任務達成?

 

 

 

いいえ。

 

実は真の仕事の依頼主はルチアナで、コーディが自分の恋人役を演じるのにふさわしい男なのかを調査するためにデートしたのです!

 

うん。恋人役合格ねラブラブラブラブ

 

 

ルチアナの本当の依頼は、自分の父親の元恋人チェンバレン夫人の家の身辺調査!

 

チェンバレン夫人とルチアナは良好な関係を築いているのですが、最近チェンバレン夫人が引き取った彼女の甥と姪がやって来てから、家の中に不穏な空気が流れ始めたと言うのです。

 

 

父母が交通事故で亡くなった甥と姪ですが、甥のスチュアートの妻のアニータと、姪のライザは、二人の父親が雇っていた運転手のシェーンという男と密通しており、シェーンと共にチェンバレン家にやって来たメイドのマリアンも、シェーンと何かを画策していそうな怪しげな雰囲気!

 

運転手のシェーンは真面目そうな男ですが…

 

シェーンはチェンバレンの甥の妻のアニータと

浮気をしているだけでなく…

 

姪のライザとも関係を持っていました!

 

 

 

…確かにこれは良い事ではありませんが、この話だけならコーディへの依頼は浮気調査という事になりますね。

 

ですがこの後コーディは、ロシアへコンピュータを密輸している悪徳企業との戦いへと、しらないうちに巻き込まれてゆく事になるのです😅

 

あれれ?

コーディに会っていない時のルチアナは

雰囲気が全然違いますねあせるあせる

果たしてルチアナの正体とは!?

 

 

 

【私の感想】映画世代からビデオ世代へ…

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作はビデオデッキが家庭に浸透しつつあった1980年代中盤の作品!

 

 

70年代の成人向け映画以外の作品におけるヌードシーンが、サービスカットのような一瞬だったのに対して、本作は成人向け映画でないにも関わらず、やたらとヌードシーンが挿入されている理由は、観客が本作を観る場所が映画館ではなく、自宅のビデオデッキの前になりつつあったからではないかと思われます。

 

本作自体にも、当時のハイテク機器として

リモコンの盗撮ビデオが登場!

シェーンは何故自分の情事を撮るの??

 

 

 

そう。

 

70年代までの映画は、公共の場で多くの人と作品を共有しながら一時的に楽しむメディアでしたが、80年代以降の映画は、自宅で好きなシーンを何度でも再生して楽しむ事ができる再生可能なメディアへと変質しつつあったのです!

 

プレイメイツ、水着、ヌード、

そして変なメイドまで!

自宅で何度も再生して楽しむで~😆

 

 

 

本作以外にも多くの類似作を80年代~90年代にかけて多く撮られたアンディ・シダリス監督は、そんなビデオ時代の新しい映画の需要を理解し、男性たちの好奇心をそそる作品を量産されていたのではないかと思われます。

 

DVDの冒頭に挿入されている

アンディ・シダリス監督の作品解説では

出演モデルが登場した後胸をはだけます!

これが80年代流サービス!サービス!!

 

 

 

私見ですがそんな本作は、80年代に量産されたビデオ鑑賞用に作られた大人のエンターテイメント・アクション映画を知る事画ができる作品であると同時にビデオ片手にアイディア次第で映画が撮れるようになった新世代の自由な空気が、YOUTUBEどの動画配信が、既存のメディアを凌駕しつつある2020年代の状況と通底している事が理解できる作品ではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

ちなみに趣味で探偵をしているコーディは

マグナムを持っているのに銃の腕は0点!!

 

なんでこんなノーコンが主人公なのか!?

それは、射撃が下手なら

派手な銃撃シーンを撮らなくて良いので

予算をセーブできるから!?

 

どんな近距離でも必ず外すコーディの活躍を

どうぞお楽しみください😊

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

恐怖の人間狩り

 

というテーマで

 

    
ノー・エスケープ

自由への国境

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい"ホームビデオ隆盛期"の作品

「ブギーナイツ」

 

70年代末から80年代初頭の
アダルト映画界を舞台に
アダルト男優として成功する事を

夢見たエディという青年の

成功と挫折を描いた傑作映画!

 

70年代のアダルト映画界が

80年代のビデオに駆逐されてゆくのは

栄枯盛衰を感じさせるのです…