こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑯というテーマで

 

警察署長3

事件解決編 暴かれたなぞ(1983)

(原題:CHIEFS)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★発掘良品の発掘とは?

 
発掘良品とは、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズとなっております😄

 

今月のラインナップはコチラ↑

 

 

 

善良でないチーフ 

 

TSUTAYAさんの発掘良品シリーズの第68弾、71弾、73~77弾、81弾までの全28作品を紹介してゆく本シリーズも本日でラスト!

 

本シリーズは哲学的な映画が多く、やや玄人好みのラインナップとなりましたがいかがでしたでしょうか?
 

ラストは、「警察署長」最終章であり、激動の1960年代アメリカを舞台にした大団円的な作品となっております😊

 

架空の町デラノの闇を描いた本作の結末とは

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「ハピネット・オンライン」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

アメリカ南部の架空の街、デラノを舞台に未解決の連続殺人事件に絡む3人の歴代警察署長の人間像を描いたミステリー大河ドラマ。

『警察署長 第3話 事件解決編 暴かれたなぞ』

1962年、ビリー・リーは副知事に昇進し、デラノ市もまた発展していた。ビリーは政治生命を賭けて、退役軍人タイラー・ワッツ少佐(ビリー・ディー・ウィリアムズ)をデラノで初めての黒人署長に任命する。

まだ人種差別が根強く残るデラノ市では大きな賭けだった。
 

 

ハピネット・オンラインさんのサイトはコチラ

 
 
ん?
 
ビリー・リーって誰??
 
 
 
はい。
 
私のブログではビリー・リーについて詳しく説明はしていませんでしたが、彼はデラノの町の初代警察署長に選ばれたウィル・ヘンリー・リーの息子であると同時に、2代目警察署長のサニー・バッツと共に第二次世界大戦中に従軍していた"デラノの町の警察署長を見続けていいた男"とも言うべき人物!
 
 
父のウィルの朴訥で誠実な性格を受け継ぎ、衝動的に暴力を振るうサニーの横暴と転落を間近で見ていたビリーは、自らが警察署長となるのではなく、為政者となってデラノの町を救わなければわらないと考え、副知事への昇りつめていきます。
 
子供の頃、ウィルの薫陶を受け…
 
サニーの暴走を見ていたビリーは…
 
政治家となって次世代の警察署長を
サポートする存在となる道を進み始めます!
 
 
ですがビリーがデラノの町には、根深い黒人への差別意識と、いざとなれば他州の警察も動員してでも正義を捻じ曲げてようとする悪習が未だに残っており、現警察の中から警察署長を選んだとしても、問題が解決される可能性はありませんあせるあせる
 
 
だからビリーは、次期デラノの町の警察署長にタイラー・ワッツという黒人を選ぶという賭けに出ました!!
 
タイラーは軍で数多くの実績を残して来た退役軍人の英雄!
 
 
軍隊の中での差別で差別にも負けず、少佐の地位にまで上り詰めたタイラーならば、旧態依然としたデラノの町の因習も断ち切ってくれるのではと考えたビリーは、見ず知らずのタイラーにデラノの未来を賭ける事にしたのです!!
 
 
ん?
 
でも、それってビリーの一方的な想いであって、タイラーがビリーの依頼を受け入れる理由はないのでは?
 
 
ですが何故かタイラーはビリーの依頼を快く受け入れ、デラノの町の因習を払拭するために全力を尽くし始めたのです!!
 
「タイラーさん。大変申し訳ないが、
 デラノの町の警察を蘇らせて欲しい!」
「ビリーさん。喜んでお手伝いいたします」
 
 
 
さて、一体どうしてタイラー少佐は、見ず知らずのデラノの町の警察署長に就任して奔走してくれたのでしょうか?
 
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
 
裏で黒人をカツアゲする警察官が
幅を利かせているデラノの町の警察!
果たしてタイラーは、
こんな状況を変えられるのでしょうか?
 
 
 
【私の感想】因果は巡る

 

皆様が作品をご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は3部作の大団円となる作品ですので、これまでデラノの町の裏で蠢いていた「黒人への差別と暴力」「街の権力者の癒着」そして「ヒッチハイカーの青年を監禁して殺害するサイコパス」という3つの悪徳を解決してゆく事になります😄

 

歴代警察署長が追い詰めながらも

ずっと逃げ切り続けて来た

青年ヒッチハイカーの殺人事件も

40年間の幕が下ろされます。

 

 

そう。

 

本作の舞台は1960年代!

 

 

アメリカを含め世界中で、様々な旧制度が改革される転機となった60年代革命の波は、デラノの町の旧弊にもメスを入れる事となるのです😁

 

州警察が管轄している刑務所では

囚人の食事の予算が中抜きされていました!

タイラーを失脚させようとする

州警察を黙らせるのはビリーの仕事です!

 

 

 

私見ですがそんな本作は、もし自分の町故郷を旧弊を変えたいのであれば、自分の人生を賭けて取り組む姿勢か必要である事を描いた作品!!

 

自分の父親が初代警察署長となった事を誇りに思い、大人になって警察の闇を知ってショックを受け、それでも尚、父の苦しんで来た様々な問題を自分の世代で解決しようと奮闘するビリーは、まるで因果律を回収するかのように、デラノの町に奇跡を生み出してゆきます😊

 

そして、何故かビリーに協力的だったタイラーの正体が判明した時、全ての因果が良い方向っていた事が判明し、爽やかな感動と共に、本作の幕は閉じられるのです…

 

まるで親友のように抱き合うビリーとタイラー。

二人にはどんな因果があったのかは

是非、皆様自身でご確認頂ければ幸いです😆

 

 

 

 

という訳で次回は本シリーズはおしまい!

 

一か月の間お付き合い下さり、本当にありがとうございました😄

 

 

次回からは、また新シリーズを始められればと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

ちょっとだけ予告編!さて何の映画でしょう😊

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい哀しいネズミの作品!
「殺人調書Q&A」

 

Q&Aとは尋問調書の事!

 

警察官だった父の知り合いの警官が絡んだ射殺事件の尋問調書を作成するという初仕事を請け負う事になった、地方検事補として赴任して来た男は、被害者側の尋問調書を作成している時に警官の調書に疑問を感じますが、それは開けていない闇の扉でした…

 

警察の闇を暴こうとする人間は、人知れず粛清される可能性があるのです!