こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑯というテーマで

 

警察署長2

展開編 死のゲーム(1983)

(原題:CHIEFS)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★発掘良品の発掘とは?

 
発掘良品とは、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズとなっております😄

 

今月のラインナップはコチラ↑

 

 

 

善良でないチーフ 

 

本日の作品は、前回ご紹介させて頂いた「警察署長」というTVドラマの第二弾!

 

前回の舞台は1920年代でしたが、第2弾の舞台は1940年代!!

 

 

デラノの町の初代警察署長に選ばれたウィルは農民出身の朴訥で誠実な男でしたが、1940年代の警察署長に就任したサニー・バッツは、ギラギラとした欲望を持ち街を仕切ろうとする男だったのです…

 

友人にも敵意の目を向けるサニーは

善人ではありませんでした…

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「ハピネット・オンライン」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

アメリカ南部の架空の街、デラノを舞台に未解決の連続殺人事件に絡む3人の歴代警察署長の人間像を描いたミステリー大河ドラマ。

『警察署長 第2話 展開編 死のゲーム』

第二次大戦後、デラノにウィルの息子ビリー・リー中佐(スティーヴン・コリンズ)とサニー・バッツ曹長(ブラッド・デイヴィス)が帰ってきた。

弁護士であるビリーは、ホームズの後ろ盾を得て政界を目指す。

一方バッツは巡査に任命されるが、署長の急死で後任の警察署長の座につく。
 

 

ハピネット・オンラインさんのサイトはコチラ

 
…えっと。
 
前作のネタバレをしないようTVドラマを紹介するのはなかなか困難な事なのですが、「警察署長シリーズ」はアメリカの架空の町デラノで警察署長となった3名の男の生き様を描いた作品であると同時に、一見すると平和なデラノの町の裏で息づいている悪徳を描いた年代記のような作品!
 
ちなみに3つの悪徳とは、黒人への差別と暴力、街の権力者の癒着、そしてヒッチハイカーの青年を監禁して殺害するサイコパスの存在です!
 
悪徳① 黒人への差別と暴力
デラノの白人住人たちが参加するKKK。
「お前ら黒人は出ていけ!!」
 
悪徳② 街の権力者の癒着
そんなKKKを調査しようとしたウィルは
隣の町のベテラン警察から
調査を止めろと恐喝されてしまいますあせる
 
悪徳③ ヒッチハイカー殺害
まるでホラーのように
旅していた白人青年を監禁して
陵辱した後に殺害するサイコパス!
 
 
前作でデラノの町の3つの悪徳を存在に気づいたウィルは、地道な調査を続けてサイコパスが誰なのかを突き止めますが、その直後に不慮の事故で死亡してしまった結果、20年経ったサニーの時代になってもヒッチハイカーの失踪事件は起こり続けていたのです…
 
広大なアメリカを旅するヒッチハイカーは
どこで行方不明になったか分かりません!
そして今日もた、新たな被害者が…
 
 
ん?
 
と言う事は本作は、亡きウィルの意志を継いだサニーが、長年未解決だったヒッチハイカー失踪事件を解決するの?
 
 
 
いいえ。
 
温厚なウィルとは違い、軍人あがりのサニーは粗暴な男。
 
KKKにも率先して参加するような黒人差別者だったサニーは、以前ちょっとした事でトラブルとなった黒人の自動車修理工を、意趣返しで暴行して撲殺してしまうような人物だったのです!!
 
自動車修理工を路地裏で暴行し
死に至らしめてしまったサニー。
 
 
…こ、こんな人が警察署長で、デラノの町は大丈夫なのでしょうか?
 
 
 
 
さて、ウィルと正反対の邪悪な警察署長として君臨したサニーには、一体どんな運命が待っていたのでしょうか?
 
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
 
激怒すると我を忘れる暴力警官サニー!
そんな彼に待ち受けていた運命とはあせるあせる
 
 
 
【私の感想】悪い奴ほどよく眠る

 

皆様が作品をご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は3部作の作品中、谷となるような部分の作品!

 

自己顕示欲が強く、衝動的に暴力を振るうサニーは衝動制御障害の警察署長であり、そんな男が警察署長となった事で、KKKの首謀者やサイコパスの殺人鬼も、枕を高くして眠れる日々を送れるようになってしまうのです…

 

サニーが好んだのは交通違反の取り締まり!

 

 

 

そう。

 

治安を守るべき人間が歪んでいる地域では、悪い奴ほどよく眠る事ができるのです…

 

 

 

私見ですがそんな本作は、もし警察のような治安維持に関与する人間が、公正な判断ができない人間だとしたらどのような世界になるのかを理解するキッカケになるような作品。

 

幸い日本では、公正な判断ができない警察官を国民が断罪する道が残されていますが、世界には、警察は正義を執行する機関ではなく、一般人を抑圧する存在であると認識しているような恐ろしい国も、決して少なくはないと思われます…

 

衝動制御障害のサニーはどんどん破滅的に!

 

そんな男が警察署長では、

悪人たちは安心して羽を伸ばせますね…

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

因果は巡る

というテーマで

 

警察署長3

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい哀しいネズミの作品!
「10番街の殺人」

 

もし警察が自分を存在に気づかないと確信した殺人鬼は、一体どんな行動をするのでしょうか?

 

本作に登場する殺人鬼は、加害者が自分のテリトリーに侵入して来るまで、自分からは行動しないポッシブ(反アクティブ)な殺人鬼!!

 

食虫植物のように無害な存在のフリをしつつ、油断した獲物を捕らえて行くポッシブな殺人鬼は、考えによってはアクティブな殺人鬼よりも何倍も恐ろしい殺人鬼は、1949年にイギリスで起こった「エヴァンス事件」をベースにした実在の人物なのです。