こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と発掘良品の発掘⑯というテーマで
ベン(1972)
(原題:BEN)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★発掘良品の発掘とは?
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本作は1972年に公開された、前回ご紹介させて頂いた「ウィラード」という映画の続編となる作品。
ネズミとしか心を通わせられない
ウィラードという内向的な青年が主人公の
「ウィラード」はサスペンス映画。
本作の冒頭のシーンには「ウィラード」のラストシーンがそのまま使用されておりますので、「ベン」は「ウィラード」に登場した黒ネズミのベンを主人公にした作品である事がお分かり頂けるのではないかと思います😊
仲良しだったベンとウィラードの関係は
前作のラストでどうなったのでしょうか?
ちなみに「ウィラード」は500匹のネズミが動員された作品でしたが、次作の「ベン」は、前昨比4倍にあたる2000匹のネズミを動員した作品ですので、前作以上にネズミのお嫌いな方は、本ブログを含め、閲覧する際は十分ご留意頂けるようお願い申し上げます😓
この映像をご覧になって観るかどうかを
判断して頂ければ幸いです。
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
はい。
皆様が作品をご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作はウィラードを恐怖のねずみとしてではなく、どんなに頑張っても社会から排除される孤独なアウトサイダーとして描いている作品。
自分たちの理想郷を求めて奮闘したベンでしたが、火炎放射器を駆使して街中の地下道でネズミを駆除する人間たちによって、彼の仲間たちは次々と殺されてゆき、ベンもまた瀕死の重傷を負ってしまうのです…
そう。
ベンは前作で社会から受け入れず孤独を感じていたウィラードより、遥かに孤独で救いのない人生を生きなければならないアウトサイダーだったのです…
ベンの努力は、仲間たちの虐殺という
悲劇で幕を閉じる事となります…
私見ですがそんな本作は、アウトサイダーの孤独を理解する人間にとっては愛すべき作品であると同時に「アウトサイダーたちに待つ残酷な人生」に想いを馳せる事にになる観るのが辛い作品!
前述したように本作は、前作の4倍となる2000匹のネズミを動員して撮られた作品ですが、その2000匹は撮影が終わった後に、どのような結末が待っていたのでしょう。
どんなに頑張って映画に貢献しても、最後には駆除されてしまったであろうネズミたちに想いを馳せながら本作をご覧になって頂けると、エンディングに流れるマイケル・ジャクソンがベンに向けた作った鎮魂歌である「ベンのテーマ」に涙されるのではないかと思います…
幼い頃から孤独を感じていたと思われる
マイケル・ジャクソンは、ベンを恐怖のねずみではく
社会に受け入れられない存在だと見抜き
心優しい鎮魂歌を捧げているのです…
ベンのテーマの歌詞については
コチラのブログを参照して頂ければ幸いです😊
ベンの哀しさを理解した
子供時代のマイケルは
「君はひとりじゃないよ」という
優しい歌を捧げたのです…😂
という訳で次回は
保安官年代記
というテーマで
警察署長1
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たい哀しいネズミの作品!
「ノスフェラトゥ」
ヴェルナー・ヘルツォーク監督の手によって1978年にリメイクされた「吸血鬼ノスフェラトゥ」は、吸血鬼と共にオランダの街に上陸した何千匹もネズミがデルフトの街を這いずり回るという、吸血鬼以上の恐怖と狂気を感じさせる映像を観る事ができる、人類の終末を描いたうな吸血鬼映画!
もちろんこの作品で動員されたネズミにも、残酷な運命が待っていたのです…