こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力とビヨンド自己実現!というテーマで

 

オールド(2021)

OLD

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★ビヨンド自己実現!とは?

 

自己実現とは、別名「マズローの欲求5段階説」とも言われている"人間は豊かになってゆくステップで、欲しいものの質が変わってゆく"という考え方!

 

5段階目に到達すると「自己実現の欲求(自分が望んだような人生を送りたい!)」という欲求に至るようです。

 

本シリーズは、映画の中で描かれいる自己実現に至った人々は、どんな行動をしているのかを検証してみようといシリーズです。

 

さて、自己実現は人生に幸福をもたらすものなのでしょうか?

 

家族で訪れたバカンスでの自己実現とは?

 

 

あのM・ナイト・シャマラン監督の作品!


本作は2021年に公開されたM・ナイト・シャマラン監督の作品!

 

M・ナイト・シャマラン監督と言えば「シックス・センス」という映画で華々しくデビューされた後、新作を発表するこどに毀誉褒貶の人生を送られて来られた方!

 

ですが毀誉褒貶の原因は、処女作の「シックス・センス」が"あっと驚くラスト"が用意されていた事によって、彼の作風が本格的ミステリーだと勘違いされてしまった結果によるものだと思われますあせるあせる

 

 

ちなみに、M・ナイト・シャマラン監督の作風は本作的ミステリーではなく、「世にも不思議な物語」や「トワイライト・ゾーン」などと同様"平穏な日常に、突如忍び込んでくる不思議な出来事"を描いた、SF(少し不思議)な物語なのです😄

 

シャマラン印の不思議な世界へようこそ!

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

その独特な世界観で観る者を不安と恐怖に陥れてきたM.ナイト・シャマラン監督によるスリラー。

美しい眺望が広がる秘境のビーチでバカンスを楽しむある家族。

しかし、自分たちが急速に老け込んでいる事に気づき、脱出不可能な状況で極限状態に追い込まれてゆく。

出演は「モーターサイクル・ダイアリーズ」のガエル・ガルシア・ベルナル、「ファントム・スレッド」のヴィッキー・クリープス、「ジュマンジ/ネクスト・レベル」のアレックス・ウルフ、「ジョジョ・ラビット」のトーマシン・マッケンジー。

 

 

はい。
 
解説にもある通りM.ナイト・シャマラン監督の作品の魅力は「独特な世界観で観る者を不安と恐怖」ですので、ストーリーを解説してしまうと、観る楽しみを奪ってしまいかねません!
 
ですので今回は、解説に書かれている「美しい眺望が広がる秘境のビーチでバカンスを楽しむある家族」という箇所だけ解説させて頂ければと思います😊
 
 
本作の主人公はマドックスとトレントという名の姉弟。
 
二人は父母とバカンスを楽しむために、南の島にあるリゾートホテルへとやって来ました。
 
 
ホテルまでの道中楽しそうに会話をしていた家族ですが、父のガイと母のプリスカは旅行後に離婚する事が決定しており、この旅は家族4人での最後の旅行。
 
プリスカはネット検索していた時、このホテルが格安で宿泊できる事を知り、旅行を企画したのでした😉
 
これが家族4人のラスト・トリップ。
 
 
ホテルに到着すると待っていたのは想像以上に素晴らしいサービス。
 
ガイとプリスカには、事前予約の際に記入したプロフィールを基に用意されたウェルカムドリンク!
 
マドックスとトレントは、飲み放題のドリンクバー・コーナーへ案内され、そこでトレントは同じくらいの年齢のイドリブという支配人の子供と仲良くなり、幸先の良いホテルライフがスタートします!
 
スペシャルドリンクを用意しております😄
 
さらにラッキーな事に、翌朝、一家が朝食を食べていた時に支配人がやって来て、もし良ければ、美しい眺望が広がる秘境のビーチに一家を案内すると誘われたのです。
 
支配人によれば、そのビーチを紹介するのは限られた人だけ!!
 
家族だけの楽しい思い出を作ろうとしていた4人は喜んで承諾し、他の数人の家族と共に、ホテルから離れた場所にある秘境のビーチへと向かったのでした…
 
↑よろしければ秘密のビーチにご案内しますが?
 いきたい!いきたい!!
 
 
さて、「美しい眺望が広がる秘境のビーチでバカンスを楽しむある家族」には、一体どんな運命が待っていたのでしょうか!?
 
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
 
案内されたのは「自然解放区(nature preserve)」!
えっ、立ち入り禁止の場所に入って大丈夫あせるあせる
 
 
【私の感想】「詰み」の状況での自己実現とは?

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は秘境のビーチに向かった人々が、将棋で言う「詰み」の状態に陥ってしまう作品!

 

ここで言う「詰み」とは「移動を制限され、今後どんな行動をしたとしても生き残れる可能性がほとんどない状態」の事。

 

映画で言えば「ポセイドンアドベンチャー」や「ゼロ・グラビティ」「キューブ」「フューリー(2014年版)」などにおける登場人物たちの状況を想像して頂ければ、ご理解頂けるのではないかと思います。

 

動く事ができなくなった戦車守るのは

勝負としては「詰み」の状態です…

 

 

ですが、これらの映画の登場人物は、「詰み」の状態でも諦めずに最後まで何かを成し遂げようとします。

 

 

 

そう。

 

人間が「詰み」を感じた時でもやり遂げようとする事こそが、究極の自己実現なのかもしれません…

 

死を覚悟してからの行動こそが

その人が最も望んだ自己実現かもしれません。

(「ポセイドン・アドベンチャー」より)

 

 

 

私見ですがそんな本作は、M・ナイト・シャマラン監督らしい不思議な世界を描いた作品であると同時に、そんな世界の中で自分たちのすべきことを悟ってく家族の自己実現の物語になっていると思うのですが、皆様はどう思われますでしょうか?

 

本作は地獄のような状況に陥れられた

家族4人の恐怖譚であると同時に

本当に大切な人は誰なのかを理解し

離婚寸前だった家族の絆を撮り戻してゆく

愛の映画でもあるのです😊

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

死んでから来ました!

 

というテーマで

 

ワン・モア・ライフ!

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たいシャマラン監督の作品
「ハプニング」

 

シャマラン監督の不思議な話の極北的な作品と言えばコチラ!!

 

ある日突然、ミツバチが次々と死んでいき、それに呼応するように人間が次々と自殺していくというシチュエーションスリラー。

 

本作のプロットは、Netflix作品の「バード・ボックス」とよく似ています。