こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と世界の写窓からというテーマで
オンネリとアンネリのおうち(2014)
(原題:ONNELI JA ANNELI)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★世界の写窓からとは?
自由に海外旅行を楽しめたのが、遠い昔の様になってしまった2020年代。
今海外は、一体どのような状況になっているのでしょうか…
「世界の写窓から」は、そんな世界各地の状況を、映画に写った画像を通して観に行こうというコンセプトで映画紹介をしてゆくシリーズです😊
本作は、2014年に公開されたフィンランドの女の子向けのファンタジックな作品!
隣国スウェーデンでは1980年代頃から、定期的に女の子向けファンタジー作品が製作されており、80年代の「ぴちぴちカイサ」や、90年代の「ロッタちゃん」は日本でも人気を博していましたが、2000年代には同じタイプのフィンランド作品である「ヘイフラワーとキルトシュー」が評判となりました😊
↑鮮やかな北欧カラーが楽しい
「ヘイフラワーとキルトシュー」
本作は、そんな「ヘイフラワーとキルトシュー」の後継作であると同時に、フィンランドの児童文学者のマリヤッタ・クレンニエミさんの1966年に出版された作品を映像化した意欲作!
↑原作の「オンネリとアンネリ」。
自ら挿絵も描いておられたマリヤッタ・クレンニエミさんのテイストを壊さないようにしながらも、北欧のカワイイ色彩を組み合わせて作られた本作は、フィンランド版の魔女っ子もののような作品なのです😄
↑見て!隣のお庭には鳥の咲く花がある😍
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
ええっ
拾ったお金で家を買ったら犯罪では!?
はい。
この文章は少し説明不足だと思いますので、もう少しだけ補足させて頂くと、オンネリとアンネリは、隣の家に住んでいる姉妹のように仲の良い女の子。
ですが2人は、自分の家で暮らすのに若干の不満を抱いていました。
金髪のアンネリの不満は、両親が離婚していて、定期的に父母の家を行き来しなければならない事。
↑お父さんは、新しい奥さんとラブラブ!
アンネリの居場所はありません…
一方の黒髪のオンネリは、兄弟が多すぎて自分の居場所が全くない家で暮らすのにウンザリしていました。
↑兄弟が多すぎて居場所がないオンネリ。
そんな二人が道を歩いていた時「正直者に中身をあげます」と書かれた封筒が落ちているのを発見しますが、自分たちが正直者だという自信がなかった二人は、警察に封筒を届ける事にします。
↑「正直者に中身をあげます」という封筒を見つけ
困った二人は、警察に届けに行く事に!
正直に封筒を届けた2人に対して警察官は、君たちは正直者だから封筒の中身は君たちの物だと言いますが、中に大金が入っているを見て二人はガッカリ
まだお金の価値が良く分からない二人にとっては、お金よりもお菓子の方がもらってうれしいものだったのです。
困った二人は、封筒が落ちていた家の前に戻そうとしますが、落ちていた場所に行くと、その家の持ち主の"ばらの木夫人"という名の老婆が、家を売りに出そうとしていました。
夫人が、自分は家の設計士なのだが、間違って老婆用の家ではなく、小さな女の子が二人で住むための家を作ってしまったので売る事にしたのだと言うのを聞いたオンネリとアンネリは、だったら自分たちが買いたいと申し出て、封筒のお金をバラの木婦人に渡して、二人だけの家を持つ事にしたのです😊
↑バラの木夫人は気さくなお婆さん。
↑「あなたたちにピッタリの家だからお売りするわ」
「やった!私たちだけのお家よ」
さて、オンネリとアンネリがばらの木夫人から買った、"ちいさな女の子2人用の家"とは、一体どんな家だったのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は女の子たちが夢見るカワイイ世界が現実化したようなお話!
二人の用の家は、まるで彼女たちのために用意されたような、かわいさ200%の素敵な家!!
↑女の子の心を鷲掴みにする家の中!
その上、洋服棚には2人にピッタリのサイズの服、冷蔵庫の中には2人の好物のスイーツがドッサリ!!!
↑見て、こんなに素敵な服がいっぱい!!
そう。
いい子にしている女の子は、幸せになるべきであり、幸せを感じた女の子は、更に良い子へと成長してゆくものなのです😄
↑幸せを感じて、更に良い子になるのが女の子!
…ん?
でも、この展開はちょっと出来過ぎでは??
はい。
ですので本作は、前述いたしました通り、フィンランド版の魔女っ子もののようなお話なのです。
ただし日本の魔女っ子が、魔法を使えるようになった少女が苦難を通して成長してゆく物語なのに対して、フィンランド版の魔法が使える女性はオンネリとアンネリではなく、ばらの木夫人などの年上のお姉さんたち!!
↑隣人のプクティーナとノッポティーナも
不思議な魔術を使う姉妹です!
つまり本作は、まだ幼い2人を魔法の力でサポートするしてゆく、素敵な魔女たちの住む通りを舞台にした作品となっているのです😊
↑恐らくですがばらの木夫人は
オンネリとアンネリが
自分の家に居場所がない事を知って
魔法で2人のための家作って
プレゼントしたのだと思われます。
私見ですがそんな本作は、女の子たちの映画であると同時に、女の子たちの幸せをサポートする大人たちへのメッセージも込められている作品。
私たちは魔女ではありませんが、もし良い子供たちが近くにいるのなら、本作に登場する魔女たちのような役割を演じて、彼女たちを幸せにしてあげても良いのでは?と問いかけているようにも思えねのですが、皆様はどう思われますでしょうか?
↑二人が開催したパーティには
今まで彼女たちの生活に
関心を持ってくれなかった両親も参加!
彼女たちは、優しい魔女たちによって
善人として成長し、前より幸せになったのです😄
という訳で次回は折角ですので
フィンランドのクリスマス
というテーマで
オンネリとアンネリのふゆ
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たいフィンランドの女の子の映画
「ヘイフラワーとキルトシュー」
お姉さんのヘイフラワーと妹のキルトシュー。
フィンランドのかわいい姉妹にとって、日々の些細な日常の出来事が、大事件だったり、大切な思い出だったりします。
本作は「オンネリとアンネリ」よりは、「ロッタちゃん」に似た作品となっています😊