こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と世界の写窓からというテーマで

 

ウトヤ島、7月22日(2018)

(原題:UTOYA 22. JULI)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

★世界の写窓からとは?

 

自由に海外旅行を楽しめたのが、遠い昔の様になってしまった2020年代。

 

今海外は、一体どのような状況になっているのでしょうか…

 

「世界の写窓から」は、そんな世界各地の状況を、映画に写った画像を通して観に行こうというコンセプトで映画紹介をしてゆくシリーズです😊

 

↑本日の写窓はノルウェーのウトヤ島です

 

 

 

2011年7月22日に起こったこと

 

本作は、2011年の7月22日にノルウェーのウトヤ島で発生した痛ましい出来事を映像化したドキュメンタリー風のロング・テイク映画。

 

北欧と言えば、牧歌的で平和なイメージがあるかもしれませんが、ブラック・メタルという悪魔崇拝的なヘビーメタル・バンドが人気を誇るスウェーデンには、私たちが知らない、温厚ではない一面があるのかもしれません…

 

↑ウトヤ島では起こった事は

 ノルウェーのイメージを一変させるのに十分の

 おぞましい事件だったのです。

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

単独犯としては史上最多の犠牲者を生んだ、ノルウェー連続テロ事件を映画化。

2011年7月22日。オスロから40キロ離れたウトヤ島でサマーキャンプに参加していた若者たちが次々に殺害された凶行を、実際に事件発生から終息に要した72分ワンカットで映し出す。

「ヒトラーに屈しなかった国王」のエリック・ポッペ監督が、キャンプで初めて出会った若者たちが極限の恐怖の中でいかに行動していったかを、実際の生存者の証言に基づいて描く。

第68回ベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞スペシャルメンション受賞作。

 

 

はい。

 

 

これ以上の解説は、もう不要ですよね汗

 

 

 

ウトヤ島は、ティーリフィヨレン湖にある小さな島。

 

ノルウェー労働党の青年部が所有しているウトヤ島では、毎年10代の青年が数百人参加するサマーキャンプが開催されていました。

 

 

2011年のサマーキャンプに参加した青年は約700人!

 

ですが、2011年7月22日、ノルウェーの首都オスロにおいて、行政機関の庁舎がテロによって爆破され8人が殺害されます。

 

↑映画の冒頭の当時のオスロの映像!

 

 

犯人のアンネシュ・ベーリング・ブレイビクは、オスロの爆破後に拳銃と自動式ライフル銃で武装してウトヤ島へと向かい、69人の子供たちを殺害したのです…

 

↑ウトヤ島は小さな島なので、子供たちは

 持参したテントで生活しており

 緊急時の避難場所はありませんでした…

 

 

本作は、そんなウトヤ島で起こった凄惨な事件を、事件の当事者からの証言を元に、犯人が事件を起こしていた72分間をロング・テイクで再現した作品。

 

主人公はカヤは、妹のエミリエと共にウトヤ島のサマーキャンプに参加していましたが、みんなと昼食を食べていた時、突然銃声が鳴り響き、青年たちがパニックになって逃げ惑いはじめたのです!!

 

 

一度は森の中に逃走する事に成功したカヤでしたが、銃声が鳴り響いた時にテントの中いたエミリアの事が心配になり、意を決してキャンプ場へと向かったのでした。

 

↑キャンプに乗り気でないエミリアは

 食事に行かずにテントに籠っていたのです…

 

 

 

さて、果たしてカヤは、エミリアと再会して生存する事ができたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑エミリアのテントに近づいたミアは、

 ショックで身動きできない子供を発見!

 

 

 

【私の感想】 音だけで恐怖する銃撃事件

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は残酷な殺戮シーンは描かれていないにも関わらず、テロの恐ろしさが痛いほど伝わってくる衝撃作。

 

 

エミリアを探そうと必死になるカヤですが、そんな彼女の耳に入って来るのは、散発的な銃声と、逃げ惑う子供たちの悲鳴!

 

 

一体何人が襲撃して来たのか?

 

果たして助けは来てくれるのか?

 

どこに行けば安全なのか?

 

 

そういった情報が一切得られない中での銃声と悲鳴は、どんなに冷静でいようと試みても、心をかき乱されてしまう、絶望の音声なのです。

 

↑たとえ母親と連絡がとれたしても

 事態を打開する事は残念ながらできないのです。

 

 

 

そう。

 

もし銃を持った人間が襲って来たとしたら、どんなに聡明な子供でも、どんなに勇気がある子供でも、犠牲者となってしまうのです。

 

 

私見ですが本作は、このような恐ろしい状況を視聴者が追体験する事ができる、有事が発生した時に備えて観ておいて損のない作品。

 

残念な事ですが、我々の築いてきた平和な日常とは、たった一人の殺戮者によって崩壊させられてしまう事があるという現実を知っておくことは、無意味ではないと思うのですが、皆様はどう思われますでしょうか?

 

↑どんな子供でも、銃の前で子供たちは

 恐怖で逃げ惑うしかないのです…

 

 

 

 

食べてみたいね。ピザ

というテーマで

 

ピザ!

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい戦火に巻き込まれる子供の映画

「消えた声が、その名を呼ぶ」

 

国内で紛争が起こって家族がバラバラとなってしまった場合、幼い子供は一体どうなってしまうのでしょうか?

 

第一次世界大戦中にトルコで起こった、アルメニア人を排撃するための虐殺行為によって、ナザレット一家は離散してしまい二人の娘も行方不明に!

 

他国に住む異邦人は、一旦政治の状況が変われば住んでいる国から排除される可能性があるのです…