こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と80年代青春物語というテーマで

 

セント・エルモス・ファイアー(1985)

(原題:ST. ELMO'S FIRE)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★想像力と80年代青春物語とは?

失敗=挫折に繋がりやすいナイーブな若者たちが増えつつある現代。

ですが成功というものは、失敗を経験する事によって、自身に足りないものに気づく事で手入るものでもあります。

本シリーズでは、"グダグダな青春はダメなのか?"というテーマで、80年代の青春映画を中心に、失敗=挫折とは言い切れない事を考察してみたいと思います😉


↑VIVA!グダグダ青春😆
 

 

 

青春の夢は成就するのか?

 

80年代の青春映画を中心に、当時の若者たち体験していた事と、2020年世代の行動を比較してみる本シリーズも本日で最後!

 

長い間お付き合い下さり、本当にありがとうございました。

 

あまりにもメジャーな作品やカルト過ぎる作品を避け、現在の若者たちがあまり観ていない可能性がある80年代のデートで観るような映画をセレクトしてみましたが、いかがでしたでしょうか?

 

最後の作品は、80年代青年たちが描いていた将来の夢は実現していのたを描いた、傑作来春映画をご紹介させて頂ければと思います😊

 

↑「僕たちの未来は薔薇色だ!」

 という80年代青年の夢は叶ったのでしょうか?

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

ワシントンの名門大学をそろって卒業した7人の若者のそれぞれの人生を描く青春群像劇。

製作はローレン・シュラー・ドナー、エグゼクティヴ・プロデューサーはネッド・タネンとバーナード・シュワルツ、監督は「D.C.キャブ」のジョエル・シューマカー、脚本はシュマッチャーとカール・カーランダー、撮影はスティーブン・H・ブラム、音楽はデイヴィッド・フォスター、編集はリチャード・マークスが担当。

出演はエミリオ・エステヴェス、ロブ・ロウなど。

 

 

 

名門大学を卒業した7人の80年代の若者たちのそれぞれの人生!

 

なんだか「摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に」みたいなキラキラのサクセス・ストーリーみたいな群像劇を想像させるような解説ですが、本作に登場する7人が描いていた夢は、卒業後1年も経たずに、ボロボロになって霧散してしまいます…

 

本作に登場する青年は、カーボ、ビリー、ウェンディ、アレックス、レスリー、ケヴィン、ウェンディの7人!

 

 

弁護士事務所に入社を目指していたカーボですが、夢は未だ叶わず現在はレストランの給仕として働く毎日。ある日、病院で看護師として働いていた初恋の相手である大学時代の先輩のデボラと出会いまですが、彼女は終始カーボの求愛を断り続けます。

 

↑「デボラ先輩お久しぶりです!

  弁護士を目指していたカーボですラブラブ

 「あ、忙しいんで、また今度話しましょうねあせる

 

一方、弁護士事務所に入社したのに、速攻で辞めてしまったミュージシャン志望のビリーは、カーボの働いている店でサックス奏者として働いており、大学時代から付き合っていたウェンディとの関係も自然解消させ、別の女性と結婚して子供を授かったにも関わらず、彼女とも離婚してしまいます!

 

↑飲酒運転でウェンディの車を大破さたビリー。

 「なんだよ!俺が何したっていうんだ?」

 

そんなビリーと付き合っていたウェンディの悩みは、自分の人生が金持ちの父親の言いなりだとという事。ビリーと破局したウェンディは、父親の勧める別の男性から結婚を迫られ、悩み続けています。

 

↑職安に勤めていたウェンディは

 ビリーが職探しに来たのを見て絶望の苦笑汗

 「ねぇ。仕事に就いたんじゃなかったの?」

 

 

人権派の民主党系の議員になる事を目指していたアレックスは、同級生で女性建築家を目指しているレスリーと同棲していますが、収入の良さから共和党に鞍替えして秘書とし働いている上に、自分はレスリー一筋という言葉とは裏腹に、仕事で知り合った美人モデルとも付き合っています。

 

↑結婚と仕事を両立させるのが夢のレスリーに

 「僕は君一筋だ」と囁くアレックスでしたが

 その裏では美人モデルと二股をかけていました…

 

 

念願の新聞記者となったケヴィンですが、担当は死亡記事のみで、自分の記事が採用されない事にイライラと挫折感を感じています。

 

↑男友達のたまり場のような部屋に住み

 恋人を作らないケヴィンは、友達からは

 ホモセクシャルだと思われています。

 

 

銀行に勤めているジュールズは、豪華なマンションで暮らしている華やかな事が大好きなギャルですが、彼女の資金源は愛人からのものであり、麻薬の習慣も経ち切れていません。

 

↑豪華な部屋でプリンセスのように暮らしている

 ジュールですが、資金は愛人からのもの!

 銀行員がこんな豪華な生活してて大丈夫あせるあせる

 

 

…これって、彼らが大学卒業後に夢見ていた理想の人生だったのでしょうか?

 

 

 

さて、果てした80年代に生きた7人の青年たちの将来の夢は、果たして叶えられたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑タイプ違いの夢を抱いて社会へ出た

 80年代の7人の青年の明日はどっちだ!

 

 

 

80年代青春物語 "いつの時代も未来は霧の中"

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、夢を抱いて社会に出た本作の7人は、学生生活の時と全く違う現実世界の壁にぶつかり、迷ったり、悩んだり、絶望したり、泣いたりします!

 

 

それはまるで、コンパスと海図を持たずに大海原に出航してしまった船乗りたちのよう!

 

ですがそれは、きっと80年代以降の全ての学生たちが味わった事ではないでしょうか?

 

 

大人社会というものが確立していた60年代を破壊し、若者たちは新しい生き方を模索しますが、学生運動やヒッピーといった、一生涯学生の様に生きていくという60~70年代の若者たちの夢は現実的でない事が実証されて、若者たちが自分たちの夢を社会に投影するという、"ヤッピーたちの80年代"も、実際の所は、先の見えない航海のようなものだったのです!!

 

↑残念ですがレスリーとアレックスの

 理想の相手との結婚も、民主党議員になる夢も、

 結婚と仕事との両立も、全ては幻想でした…

 

 

という事は、若者は夢を見ても無駄だという事?

 

 

いいえ。

 

本作は、将来が見えないにも関わらず若者が夢を見てしまうというのは誰にでもある事だと優しく教えてくれている映画!

 

本作のタイトルである「セント・エルモス・ファイアー」とは、悪天候時などに船のマストの先端が発光する凶兆として船乗りに恐れられていた現象の事!

 

 

そう。

 

全てが予定調和の中にあった学生時代とは異なり、自分の夢を追って海原へと出航してような学生は、悪天候の中で悪夢のようなセント・エルモの火を見る日がやって来るのです!!

 

↑キラキラとしていたジュールの目の前にも

 絶望のセント・エルモス・ファイアーは灯ります。

 あのオシャレな部屋は゛うしたの?

 

 

ですが、セント・エルモの火を見てしまうのは一人だけではありません。

 

本作は、7人それぞれが挫折を体験しながらも、それを分かち合う事で、彼ら全員が学生時代とは異なる、より信頼できる人間関係を構築して映画は終わります😊

 

 

そして恐らくですが2020年代の若者たちもきっと、社会に出た時にセント・エルモの火を見る日がやって来ると思いますが、同じ体験をした同世代の人たちと仲良くなる事で、そんな闇から抜け出せる日も必ずやって来るのではないかと思います😘

 

↑本作は観ててちょっと辛い映画ですが

 ラストは、リアルな友情っていいなと思える

 "セント・エルモの人から卒業"が描かれた

 今の若い人にも有益な作品だと思います😊

 

 

 

という訳で、これにて本シリーズはおしまい!
 

一か月の間お付き合い下さり、本当にありがとうございました😄

 

次回からは、また新シリーズを始められればと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

↑ちょっとだけ次回予告😆

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

★おまけ★

キラキラ80年代映画OST
「Man In Motion(マン・イン・モーション)」

 

本作シリーズの歌は、この曲で締めくくりたいと考えていました!

 

80年代の若者たちは、それぞれの道を信じて進み、色々挫折をしながらも、それを乗り越え大人へとなっていきました。

 

そしてそんな大人たちの心の支えになったのは、この曲のようなパワーを与えてくれるサウンドではなかったと思います。

 

皆様の時代も是非素敵な音楽で、セント・エルモの火を乗り越えて頂ければ幸いです😉