こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と80年代青春物語というテーマで

 

恋しくて(1987)

(原題:SOME KIND OF WONDERFUL)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★想像力と80年代青春物語とは?

失敗=挫折に繋がりやすいナイーブな若者たちが増えつつある現代。

ですが成功というものは、失敗を経験する事によって、自身に足りないものに気づく事で手入るものでもあります。

本シリーズでは、"グダグダな青春はダメなのか?"というテーマで、80年代の青春映画を中心に、失敗=挫折とは言い切れない事を考察してみたいと思います😉


↑VIVA!グダグダ青春😆
 

 

 

超定番恋愛映画!

 

本作は、80年代を代表する恋愛映画!!

 

恐らくですが、本作と「摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に」は、以降のすべての恋愛系TVドラマの源流と言っても差し支えないくらい、恋愛映画ツボを押さえた大傑作!!

 

70年代の「ある愛の詩」や「アウトロー・ブルース」のうな社会への怒りや反抗もなく、90年代の「プリティ・ウーマン」のようなサクセスストーリーでもない本作は、80年代の少年少女や青年たちが夢見ていた、キラキラした恋愛体験を映像化した作品なのです😍

 

↑ちょっとした表情、仕草、セリフも完璧!

 80年代らしい等身大の恋愛映画なのですラブラブ

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

恋する思いを彼につたえられない高校生の女の子の青春を描く。

製作と脚本はジョン・ヒューズ、監督は「プリティ・イン・ピンク」のハワード・ドイッチ、エグゼクティヴ・プロデューサーはマイケル・チニック、ロナルド・コルビー、撮影はジャン・キーサー、音楽はスティーブン・ハギュー、ジョン・ミューサーが担当。

出演はエリック・ストルツ、メアリー・スチュアート・マスターソン、リー・トンプソンほか。

 

 

 

むむむっ!

 

この解説は、主役の3人のうちの一人に肩入れしすぎた解説ですね汗汗汗

 

 

 

ポスターからもお分かり頂けるように、本作の主役は3人!!

 

↑登場人物全員にスポットが当たるのが

 恋愛映画ま基本です!

 

 

写真中央の男性は、絵を描くのが得意なキース。

 

キースの父親はタイヤの販売業者をしている苦労人で、キースには大学に進学してらいたいと思っていますが、自動車修理が得意なキースは、進学にはあまり乗り気ではなく、今は夢中になっているのはクラスメイトのアマンダ(写真左)への恋心!!

 

↑キース以上に進学に熱心な父親。

 父親「なぁ、経済学部なんてどうだ?」

 キース「…ええっと、考えとく😅」

 

↑今、キースの心はアマンダの事でいっぱい!

 

 

ですがアマンダは、学校の中で金持ちのたちグループとつるんでおり、恋人のハーディも大金持ち!!

 

ですが、ハーディがアマンドとは別の女性とも交際している不誠実な男だと知っていたキースは、アマンドに幸せになってもらいたい一心で、自分と付き合って欲しいと思っていたのです。

 

↑アマンダのいない所で別の女性を口説く

 不誠実なハーディに憤るキース!

 あんな奴、アマンダに相応しくないよむかっむかっ

 

 

…確かに、アマンダにとってハーディは良い恋人とは言えません。

 

ですがだからといって、学校で絵ばかり描いているキースがアマンドに告白したって、お嬢様タイプのアマンドは相手にしないのでは…と考えているのがキースの幼なじみのワッツ(写真右)!

 

↑部屋にはセックス・ピストルズのポスター!

 ワッツはボーイッシュなドラマー少女です😆

 

 

キースに恋しているワッツでしたが、鈍感なキースはワッツの恋心を全く理解せず、平然とアマンドへの想いをワッツに打ち明けるので、ワッツも面と向かってキースに告白する事ができず、アマンドとキースは釣り合わないと思いつつも、キースの恋の相談相手を務める事になってしまうのですあせるあせる

 

↑更衣室でこっそりアマンダを見るワッツ!

 (…キースの好きなタイプと私は違い過ぎる😥)

 

 

さて、三角関係にはなっていないものの3人が微妙にかかわりあっている恋の行方は、一体どうなってしまうのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑鈍感なキースは、ワッツの仕草も理解せず

 自分の恋の話に夢中!!

 あ~!!もう!!じれったい!!!

 

 

 

80年代青春物語 "何だかんだ言って素晴らしい"

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作で描かれているのは80年代の恋愛映画には不可欠だったアンビバレンツな想い!!

 

恋愛映画の魅力とは「男女とも、素直に自分の気持ちを口に出せない」ナイーブな感情が画面に描かれるところ!

 

 

もし、キースやアマンダやワッツが自分の気持ちを素直に言えてしまうのであれば、本作は5分くらいで終わってしまうかもしれませんあせるあせる

 

↑アンビバレンツのシーンの例

 ハーディの浮気に怒ったアマンダは

 勢いでキースと付き合うと宣言しますが

 翌日、冷静になってみると

 変わり者のキースと付き合うのは

 アマンダにってマイナス!

 けれど友人は面白がって焚きつけ

 鈍感なキースは嬉しそうですが

 アマンダはキースと眼を合わせられません!

 あ~!!もう!!じれったい!!!

 

 

こんな素直になれない気持ちの事を心理学用語でアンビバレンツ(二律背反)と言い、恋をした事がある人は誰もが、過去に自分も経験した事がある「もどかしい感情」を思い出し、じれったいような、気恥しいような、応援したくなるような感情が心の中に沸き起こるのです😆

 

 

ですが、そんなアンビバレンツな感情がいっぱい詰まった80年代の青春映画は、時と共に飽きられ、日本のドラマなどでは90年代後半には退潮してしまいますが、韓流ドラマなどでは、現在でもアンビバレンツな感情を前面に出した作品が多く作られ、好評を博しているようです。

 

 

 

そう。

 

アンビバレンツな感情とは、ちょっと恥ずかしかった思い出!!!

 

 

ですが、そんな恥ずかしさも通り過ぎてしまえば、懐かしい思い出へと変換されるのではないでしょうか?

 

本作の原題は「SOME KIND OF WONDERFUL」

 

これは「何だかんだ言って素晴らしい」という意味!

 

そんなタイトルを冠する本作は、アンビバレンツな感情に右往左往していたけど、何だかんだ言って素晴らしかった青春時代を思い出させてくれる80年代ならではの恋愛映画なのだと思います😘

 

↑本作は、ドロドロとした肉体関係や暴力もない

 とっても明朗で健全な恋愛映画!!

 ですがアンビバレンツなシーンは盛りだくさん!

 

 ワッツ「なぁ。アマンダとキスするなら練習しとけよ!」

     俺が練習台になってやるよ」

 キース「いや、なんかお前と向き合うと笑っちゃうよ」

 あ~!!もう!!じれったい!!!!!!

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

フランス式恋愛ことはじめ

というテーマで

 

ラ・ブーム

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

★おまけ★

キラキラ80年代映画OST
「好きにならずにいられない(Can't Help Falling In Love)」(エンディング)

 

本作は、80年代のPOPソンクが満載の映画なのですが、ラストだけは、ちよっとテンポが変わって、アイリッシュなエルビス・プレスリーの「好きにならずにいられない」が流れます。

 

ちょっとパンクだけどハスキーな歌声がかわいい「好きにならずにいられない」が流れるラストで、幸せになったカップルは、果たして誰と誰なのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。